Windows 11の標準アプリに「付箋(Sticky Note)」(https://apps.microsoft.com/detail/9nblggh4qghw)というのがある。その名のとおりに、メモをデスクトップに置けるアプリだ。この付箋はMicrosoftアカウントと結びつけることで、同一アカウントを使う他のWindows 11マシンやスマホなどと同じ付箋を共有できる。
以下の解説では、すべてMicrosoftアカウントを持ち、これをログインアカウント(Windows)や、アカウント設定(Windows以外)にしていることを前提としている。
まずはWindowsの場合
付箋アプリはWindows 10で導入された。アカウント設定にMicrosoftアカウントを使うと、同一ユーザーの複数マシンで付箋の内容を共有できる。このためマシンを乗り換えた場合でも特に移行作業が必要ない。
この付箋はOutlook Classicの「メモ」であり、その機能を介して、Microsoftアカウント(ウェブ版Outlook)で共有できた。現在でも、Outlook Classicの「メモ」は付箋と同じ情報を保持している。
「新しいOutlook」では、付箋(メモ)はメールの「メモ」フォルダで表示できる。2つのOutlookの違いに関しては、過去記事(「新しいOutlookとOutlook Classic、そろそろ古いOutlookとExchangeの組み合わせは引退の頃合いか」)を参照してほしい。
なお、Outlook Classicと新しいOutlookはともに複数のアカウントを登録できるため、それぞれの付箋データにアクセスができる。手動操作になるが、付箋データを異なるアカウント間でコピーすることも可能になる。また、MicrosoftストアにあるOneNoteアプリ(無料、https://apps.microsoft.com/detail/xpffzhvgqwwlhb)からは付箋データにアクセスが可能になっている。
もともとOneNote(デスクトップ版)は、Microsoft Officeに属する有償ソフトウェアだったが、Windows 8に無償版のOneNote for Windows(UWP版)で無償版が提供された。ただしこれは、Officeの一部だったOneNoteの簡易版で一部の機能が省略されたもの。
現在はデスクトップ版OneNoteに統一され、これがMicrosoftストアで提供されており、ノートの保存先が限定されるなどの制限はあるものの、機能としてはフル機能が提供されている。
インターネット検索すると、付箋は「Microsoft 365」アプリ(2022年まではWindows版Officeアプリと呼ばれていた)からアクセスできるという記事を見かける。同アプリは2025年1月に「Microsoft 365 Copilot アプリ」と名前を変えて機能を刷新している。これにともない付箋へのアクセス機能がなくなった。
スマートフォンでもOneNoteアプリ経由で付箋にアクセス可能
Androidなどのスマートフォン系のプラットフォームでは、Microsoftが提供しているOneNoteアプリを使う。これは、スマートフォンだけでなく、同じアプリを実行可能な同系統のプラットフォームでも利用できる。
●Microsoft OneNote: Save Notes(Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.office.onenote&hl=ja&pli=1
●Microsoft OneNoteアプリ(App Store)
https://apps.apple.com/jp/app/microsoft-onenote/id410395246
OneNoteアプリのウィンドウ左上のユーザーアイコンをタップし、出てきたメニュー(ナビゲーションドロワー)にある「付箋」をタップすることで表示できる。
ウェブブラウザー経由でも利用できる
Microsoftアカウントを使うと、Officeのウェブ版を利用できるようになる。ここから付箋にアクセスできる。ウェブブラウザー上で動作するため、ChromeやFirefox、Edgeなどがある環境であればプラットフォームを選ばない。
付箋にアクセスするには、以下のURLを使う(https://www.onenote.com/stickynotes)。URLとしては、ウェブ版OneNoteなのだが、現在はウェブ版Outlookのメールにある「メモ」フォルダが開く。現時点では、ウェブ版OneNoteを開いても付箋には到達できない。上記URLを使うか、ウェブ版Outlookでメモフォルダを開く。
付箋は、現状よく使われるプラットフォームに対応しており、他のアプリよりも汎用性が高い。「モバイル・ファースト」というだけのことはある。
デスクトップの付箋でメモなどを入れておくと、外出先でもスマホのOneNoteアプリを開けば、簡単にアクセスができる。事前にスマホのホーム画面などにアクセス用のリンクやショートカットなどを置いておくと便利だろう。

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