結局のところ形あるモノはいつかは壊れるので
バックアップが重要という真実は決して変わらない
この不可解な数値の差は、診断の「深さ」の違いと捉えるべきだろう。たとえるならば、ShuoLeは「体温計だけで診察する医者A」だ。熱がなく、顔色が良ければ「君は100%元気だ!」と太鼓判を押す。一方のCrystalDiskInfoは「細胞レベルの摩耗まで見る医者B」である。外見は元気そうでも、書き込み寿命の減少を見逃さず「余命はあと49%だ」と厳しく告げる。
つまり、どちらも嘘はついていない。「稼働の可否」を見ているか「寿命の残り」を見ているかという視点の違いが、このギャップを生んでいるようだ。両者とも具体的な算出ロジックは非公開だろうから実際の細かな差異を見極めることは難しいかもしれない。
ガジェット好きとして最も刺さる教訓は、この数値の差そのものにある。たとえ液晶が100%と微笑んでいても、内部では着実に摩耗が進んでいる。そして人間と同様、SSDも「昨日まで元気だったのに」という突然死は日常茶飯事である。ShuoLeの液晶表示は、現場でSSDの機嫌をうかがう「体温計」や「血圧計」としては非常に優秀だが、それがすべてではない。精密検査の結果を突きつけるかのようなCrystalDiskInfoと併用することで、初めてそのドライブの真実が見えてくる。
結局のところ、形あるものはいつか壊れる。日頃からバックアップという名の「養生」を忘れずに。皆様の、そして皆様のストレージの末永いご健康をお祈りしたい。ダメ押しで秋葉原近くの神田明神の「IT情報安全守護」(お守り)を買って大事なSSDやHDDには貼り付けておこう。気休め効果もありクリアケースにはピッタリだ。

今回の衝動買い
・アイテム:ShuoLe 2.5" SATA HDD/SSD ENCLOSURE(SL-U25TY36-PD/黒/フル表示)
・購入:秋葉原 東京ラジオデパート Shigezone
・価格:1300円
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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