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KARIMOKU RESEARCH Survey 03:FORM FOLLOWS FEELINGS

カリモク家具株式会社
2026年02月09日

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カリモク家具株式会社
『間の音ー Between Space & Sound ー』By OJAS Tokyo and Karimoku Furniture

カリモク家具株式会社(本社:愛知県知多郡東浦町、取締役社長:加藤正俊、以下「当社」)は、KARIMOKU RESEARCH CENTER(以下、「当施設」)にて、2026年2月21日(土)~6月5日(金)までの間、新たなテーマ『Survey 03:FORM FOLLOWS FEELINGS』のもと、ニューヨークを拠点に活動するオーディオデザイナー Devon Turnbull(デヴォン・ターンブル)とDevon氏が率いる〈OJAS〉との展示を開催します。



KARIMOKU RESEARCHが発表する4回目の『Survey』では、Devon Turnbullをリサーチャーに迎え、「機能とは何か?それは私たちをどう感じさせるのか?」という問いのもと、2025年より着手した共同プロジェクトの成果を発表します。Devon氏は当社の工場を訪れ、3次元加工による複雑な曲面の実現や、天然素材の個体差を活かしつつ調和を生む突板技術に触れる中で、自身の音響哲学と日本の木工技術の深い親和性を見出しました。これまで合板を主材としてきた〈OJAS〉のスピーカーに、当社の精緻な技術が加わることで、新たな音響表現と工芸的品質が結実しました。

『間の音ー Between Space & Sound ー』By OJAS Tokyo and Karimoku Furnitureと題した本展では、Devon氏が日本文化の「間(ま)」という概念と音響哲学の接点に見出した、空間と音の関係性を探求します。今回のプロジェクトから誕生した〈Sanjo〉〈Rokujo〉〈Nurikabe〉の3つのスピーカーに加え、自身がデザインしたチェアシステム、そして3次元加工技術で木製化した大型ホーンスピーカーなどを展示します。会場は全3フロアで構成され、1階「THE ARCHIVE」ではドットパターンの意匠を纏った茶室を模した空間「サウンドハウス」による瞑想的なリスニング体験を、2階「THE MATERIALS LAB」ではダイナミックな木製ホーンを備えたリスニングルームを展開し、地下1階「THE STUDY」では仕上げの違いがもたらす表現の変容を提示します。また、レコード店「春の雨」による選定販売や、雑誌「MJ無線と実験」のアーカイブ展示など、多角的なパートナーシップを通じてDevon氏の重層的な世界観を紐解きます。

本展で提示されるのは、単なる音響機器としての機能に留まらない「形」の在り方です。それは、使う人の感情を深く揺さぶり、日々の暮らしに心豊かなリズムをもたらす存在でもあります。Devon氏と当社が共鳴し、素材と技術の粋を集めて形づくったこれらのプロダクトが、皆様の日常において「幸せなくらし」を彩る新たな豊かさを見出すきっかけとなれば幸いです。

Devon Turnbull / OJASについて

Devon Turnbullは、ニューヨークと東京にスタジオを構えるオーディオデザイナー、アーティストであり、高忠実度スピーカーシステムで知られるブランド〈OJAS〉の創設者です。

日本への頻繁な旅行を通じて独自の職人的オーディオ機器文化に出会い、ヴィンテージコンポーネント、DIY文化、日米のオーディオデザインの黄金時代からインスピレーションを得た大型の手作りシステムを生み出してきました。その作品は、SFMOMA、Cooper Hewitt Smithsonian Design Museumなどの美術機関で展示され、世界トップクラスのミュージシャンやプロデューサーのコレクションにも収蔵されています。

リスニングルーム、展覧会、サイトスペシフィックなインスタレーションを通じて、サウンド、空間、存在感が交差するイマーシブな体験を創出してきたDevon氏。音楽の自然で感情的な本質を表現するという彼の哲学は、今回のSurvey 03のテーマ『FORM FOLLOWS FEELINGS』と深く響き合います。

Web : https://ojas.nyc/
Instagram : @devonojas


Photo : Isa Saalabi

Photo : Isa Saalabi

Photo : Isa Saalabi

Survey 03:「FORM FOLLOWS FEELINGS」

「機能とは何か?」

デザインを語るとき、「機能」は長らく有用性によって定義されてきました。荷重を支え、物を収め、空間に適合する力。しかし、多くの人々が自己や空間、そして日々の営みから乖離しがちな現代において、より切実な問いが浮かび上がります。

それは私たちに何をもたらすのか?

イタリアデザイン界の巨匠、Enzo Mari(エンツォ・マーリ)が説いたように、デザインは決して形(Form)や機能(Function)の追求だけではありません。それは意味を生み出すプロセスそのものなのです。『Survey 03:FORM FOLLOWS FEELINGS』では、カタチがいかにして感情を宿すのかを探求します。素材、プロポーション、そしてそこに在るという気配が、私たちの記憶や感情、日常の体験をいかに形づくっていくのか。これは単に利便性だけを追求した家具を探求するプロセスではありません。人の歩みそのものを慈しむために誂えられた家具の在り方を深く見つめ直す試みです。

音楽は、人間の感情に最も直接的に働きかける表現のひとつです。しかし、その音楽を聴く空間、そこに置かれる家具やスピーカーもまた、体験を形づくる重要な要素です。Devon Turnbullが追求してきたのは、音楽の自然で感情的な本質を表現すること。当社のプロダクトは、人と共に在ることで初めて生命を宿します。それは鑑賞されるための客体ではなく、音楽や映画、そして日々の暮らしのリズムと共鳴し、体験されるべき存在なのです。

Survey 03では、両者の共鳴から生まれた本展を通じて、感情がいかにして形へと昇華されるのかを検証します。素材、作り手、そして使い手の営みの間に流れる、不可視の繋がりを観察していきます。もしカタチが私たちの生き方を規定するのであれば、感情もまたその機能の不可欠な一部であるべきではないでしょうか。

『間の音 ー Between Space & Sound ー』

本展のタイトル「間の音」は、Devon Turnbull自身が見出した日本の美学と音響哲学の接点を表しています。日本文化における「間(ま)」とは、存在と存在の間に生まれる緊張と調和を意味します。音もまた、「間」なくしては存在し得ません。音とは空気の振動であり、その振動が伝わる空間 -つまり「間」- があって初めて、私たちの感覚に届きます。音源と聴き手の間、壁と壁の間、静寂と音の間。これらの「間」が適切に設計されることで、音は単なる物理現象を超え、感情を揺さぶる体験へと昇華されます。本展では、異なる「間」の在り方を体験することができます。









1F「THE ARCHIVE」- 瞑想的リスニングルーム:静謐と対話の空間
1階では、Devon Turnbull自らが空間構成を手掛けた、禅の精神に基づく静謐なリスニング体験を展開します。「最高の音楽環境とは何か」という問いに対し、本展では広大な空間の中に「サウンドハウス」と名付けられた、茶室のような独立した小建築を構築しました。「リアルコート」による緻密なドットパターンが施されたこの構造物は、空間内に設置された一つの彫刻作品としての存在感を放ちます。その内部は、本プロジェクトで開発されたアコースティックパネルが周囲を囲い込み、外部の喧騒を遮断した極めて純度の高い音響環境が創り出されています。空間の中央にはターンテーブルが鎮座し、その傍らには当社と共に開発した中型スピーカー〈Rokujo〉を1ペアのみ配置。来場者は設置された座椅子に身を委ね、空間に満ちる音の粒子と対峙します。本フロアの最大の特徴は、こうした体験を通じてDevon氏の思想を多角的に感受できる点にあります。会場内には、彼が自身の音響哲学を綴ってきたオーディオ専門誌『MJ無線と実験』の寄稿アーカイブを展示。バックナンバーの販売も行われ、来場者は「聞く」「読む」「座る」という一連の行為を通じて、彼が重層的に描き出す、深く瞑想的な世界観に触れることができます。
2F「THE MATERIALS LAB」- パブリックリスニングルーム:開放と共鳴の空間
2階は、1階の静謐な空間とは対照的に、DJイベントにも対応可能な開放感あふれるリスニングルームを展開します。フロア全体をダイナミックな音響空間として構成しており、その中心には当社の3次元加工技術によって実現した、大型木製ホーンを備えたスピーカーシステムが鎮座します。通常は金属で成形される複雑な曲線を持つホーンを、完全に木製で再現しました。木製ホーンを備えたこの大型スピーカーは、本プロジェクトの象徴的な成果の一つです。Devon氏から提供された設計データを忠実に具現化するため、木材加工の知見を活かし、素材選びから木目の方向に至るまで細部に配慮することで、〈OJAS〉スピーカーに当社の技術が加わった新たな表現の可能性を見出しました。
空間には、Devon氏がリスニングを目的としてデザインした連結可能なチェアシステムが配置され、四方を囲むアコースティックパネルが音響を最適化します。来場者はスピーカーの正面に身を委ね、木という有機的な素材が奏でる圧倒的な音の響きを全身で体感することができます。
B1F「THE STUDY」- プロダクトラインナップの全容
地下1階では、将来の製品化を見据えた〈OJAS〉と当社によるコレクションを一堂に展示します。このフロアは、カタログのように各製品を比較し、その特性を理解できる空間として構成されています。中核をなすのは、〈Sanjo〉〈Rokujo〉〈Nurikabe〉と名付けられた3つのスピーカーです。いずれも突板仕上げで、Devon氏の定番色であるピューターグレーと、当社の定番色であるピュアオーク、2つの異なる表情を展示します。ピューターグレーは、マットな質感を残しながら木目を残す丁寧な塗装技術により実現。これまでDevon氏が合板で木目を潰していた塗装仕様とは異なり、突板へのカラーリングによって新たな発色を可能にしました。また、Devon氏がデザインした連結可能なチェアシステムと、2種類のアコースティックパネルも展示されます。パネルはいずれも屏風のような蛇腹状の構造を持ち、ひとつはピューターグレー仕上げでDevon氏のデザイン文脈を継承したもの、もうひとつは障子を彷彿とさせるピュアオーク仕上げで日本の伝統的なスタイルを踏襲したデザインです。今後展開されるプロダクトの全容を俯瞰することができます。

Craftmanship and Innovation - 理想を具現化する技術

本プロジェクトにおいて、Devon Turnbullが描く緻密な音響空間の設計を現実のものとしたのは、当社が培ってきた「素材への深い理解」と「木工加工の知見」です。

特に「突板(つきいた)」の技術は、スピーカーにインテリアとしての美しさを与え、木材ならではの豊かさを空間にもたらしています。自社製作の突板張材は、木目がもたらす自然な起伏と深みを残しつつ、柔軟な曲げ加工にも耐えうる絶妙な厚みで製作。接着の工程では、木目が自然な連動を生むよう、一枚ずつ手作業で配置します。隣り合う材の色差を限定する厳格な自社基準を設けることで、木材特有の個体差を活かした調和を生み出します。生産ラインでの再現性を確保しながら、唯一無二の静謐な佇まいを実現しました。

また、突板の表面に施すピューターグレーの塗装は、本展のために職人が一から手作業で調色しました。木材と塗料をかけ合わせた際の正確な発色を実現しながら、木目の繊細な表情を活かすよう緻密に調整しています。加えて、新たな表現の可能性を提示するのが、2000年代初期に導入した「リアルコート」の活用です。木目表現が付加価値とされていた当時、新たな表現方法を探求するために導入したこの技術を、本展ではサウンドハウスの外壁に採用しました。ピューターグレーの塗膜の上にグラフィックを忠実に印刷し、最後に家具の仕上げにも用いている塗料で全体を保護することで、家具同等の質感と耐久性を備えたグラフィックウォールが誕生しました。

Devon氏との共同開発によって、当社の技術が新たな方法で活用され、〈OJAS〉の哲学を体現した木製品をより多くの人々へ届けることを可能にしたのです。










New Products

本プロジェクトで開発されたスピーカーシステムは、日本の住空間におけるモジュールに着想を得た名称が与えられ、それぞれが独自のリスニング体験を提示します。




Sanjo

素材:バーチ合板、オーク突板
サイズ:W177.5 D147 H212.5 (mm)
販売予定価格:¥440,000 (税込)






Rokujo

素材:バーチ合板、オーク突板
サイズ:W302 D263 H366 (mm)
販売予定価格:¥770,000 (税込)






Nurikabe

素材:バーチ合板、オーク突板
サイズ:W448 D239 H1012.5 (mm)
販売予定価格:¥1,650,000 (税込)




展示関連情報

協力パートナー・会場販売
本展では、音楽体験をより多層的なものにするため、各分野のパートナーとの協働を実現しました。
会場の試聴体験を彩るレコードは、東京・品川のレコード店「春の雨」が選定。本展のテーマに共鳴する選曲が行われ、約30枚を数量限定で委託販売します。また、Devon Turnbullが寄稿を続けてきたオーディオ専門誌「MJ無線と実験」のバックナンバーを展示・販売し、その音響哲学の源流を辿ることができます。会場では、本展のキービジュアルを配したオリジナルTシャツ、レコードバッグ、ステッカーのほか、〈OJAS〉のシグネチャーアイテムであるキャップを販売します。









関連イベント
一般公開初日を記念し、ティーセレモニーを開催します。会場1F「THE ARCHIVE」の「サウンドハウス」にて、特別なリスニング&お茶体験をお楽しみいただけるイベントを開催します。共同開発したスピーカー〈Rokujo〉が奏でる純度の高い音響環境の中、Devon氏の発案による「堀井七茗園」のお抹茶と「嶋ゞ」の和菓子をお楽しみいただけます。静謐な空間で「音・茶・空間」が調和する、今回限りの特別な体験をご堪能ください。

ティーセレモニー開催概要 *事前申込制
日時:2026年2月21日(土) 12:00 ~ 15:00 (各回20分 / 各回3名ずつの入替制 / 定員27名)
会場:KARIMOKU RESEARCH CENTER 1F「THE ARCHIVE」
お申込み方法:Peatixにて受付(URL:https://peatix.com/event/4855997)
参加費:無料


開催概要
会期:2026年2月21日(土) ~ 6月5日(金)
会場:KARIMOKU RESEARCH CENTER (〒106-0031 東京都港区西麻布2丁目24-2)
営業時間:12:00 - 18:00
休館日:土・日曜(2月21日(土)は除く)、およびゴールデンウィーク(5月1日(金)~ 5月5日(火))
アクセス:東京メトロ表参道駅 A5番出口より徒歩10分

協力:株式会社ナイスカンパニー、嶋ゞ、誠文堂新光社、春の雨、堀井七茗園、WHITELIGHT






「KARIMOKU RESEARCH」とは、家具の開発だけに留まらず、カリモク家具が長年培った木工への知見を活かした様々なものづくりを通じて、自社が掲げる「木とつくる幸せな暮らし」というミッションを追求していくプロジェクトです。これまでも家具づくりという枠組みにとらわれない活動を続けてきましたが、この新しいプロジェクトでは、異なる文化圏や世代、また業種など様々な人々が考える豊かな暮らしのあり方を見つめ直し、「木とつくる幸せな暮らし」について探求。調査や開発という一連の過程を発信していきます。このプロジェクトにおいて核となる『Survey=調査』の活動などを通して生まれた成果や軌跡とカリモク家具が持つ技術力を活かし、多種多様なパートナーと共に、家具に留まらない新しいアウトプットの共創を目指します。

Web:https://karimoku-research.com
Instagram:@karimoku_research



カリモク家具の起源は、創業者の加藤正平が長年続く材木屋を引き継ぎ、愛知県刈谷市で小さな木工所を始めた1940年に遡る。様々な木製品を生産することで技術を磨き、1960年代に入ると、自社製の木製家具の販売を開始。高度な機械の技術と職人の技を融合させる「ハイテク&ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げて木材生産分野における土台を作りあげ、日本を代表する木製家具メーカーへと成長を遂げる。

Web:https://www.karimoku.co.jp/
Instagram:@karimoku_official

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