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世界最大の海賊版漫画サイト摘発 CODA発表

2026年01月29日 16時15分更新

文● スミーレ(@sumire_kon)

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CODAが公開した「BATO.TO」のトップページの画像

「BATO.TO」のトップページ(モザイク等の加工はCODAによるもの)

 コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は1月29日、中国上海市公安局が2025年11月に、世界最大の海賊版漫画サイト「BATO.TO」を摘発したことを公表した。当該サイトでは、日本の漫画だけで1000作品以上が不正に配信されていたという。

 CODAは2025年9月25日、「BATO.TO」に自社コンテンツを不正配信されていた出版5社(KADOKAWA、講談社、集英社、小学館、スクウェア・エニックス)の要請を受け、同様の被害を受けていた中国企業「閲文集団(China Literature Limited)」と連携する形で、中国の公安局へ本件を刑事告発。

 上海市公安局はこれを受け、同年11月19日に「BATO.TO」の運営者とみられる男性の身柄を拘束し、取り調べと家宅捜索を実施した。CODAによると、男性はサイトの運営者であることを認めており、今後起訴される見通しだという。なお、当該サイトは2026年1月29日現在、すでに閉鎖されている。

 「BATO.TO」は日本、中国、韓国などの人気漫画作品をスキャンし、セリフ部分のみを別言語に入れ替えた「翻訳済み海賊版」などを配信するサイト。世界50ヵ国以上の言語に対応しており、1日あたりのアクセス数は、関連サイトとあわせて3億5000万件に達したこともあるとされる。

 また、「中国国内で権利侵害の実態がない状態」を装うため、当該サイトが同国内からのアクセスを遮断していたことも、本件の特徴の1つ。これは言い換えれば、「BATO.TO」の主なターゲットは中国以外の国や地域だったということだ。それを裏付けるかのように、CODAは「BATO.TO」の閉鎖後、一部の全米向け電子書籍ストアで、1日あたりの売上が閉鎖前の約2倍に伸びたことを明らかにしている。

※CODAはサイト閉鎖と売上増加の因果関係には触れておらず、「BATO.TO」のユーザーが電子書籍ストアへ移行したと断定することはできない点に注意

 CODAは今回の摘発について、無許諾翻訳漫画サイトに対する有効な抑止につながる画期的な事例と説明。今後も事件の全容解明に向けて、関係各所との連携を強化する方針を示している。

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