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正確な時間はわかりません。パイロットが作った「フリクションの親戚」みたいな器が、最高の脳休め枠だった

2026年01月20日 18時30分更新

文● サクラダ 編集●飯島恵里子/ASCII

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温度変化で色が変わる磁器製インテリア製品「TIME VASE(タイムベース)」

 パイロットコーポレーションは1月20日、同社の未来創造実験室「PILABOT(ピラボット)」が手掛ける新プロダクトとして、温度変化で色が変わる磁器製インテリア製品「TIME VASE(タイムベース)」を発表した。1月28日より応援購入サービス「Makuake」にて先行販売を開始する。

フリクションのルーツ「メタモカラー」と有田焼が融合
「正確な時間がわからない」贅沢を楽しむ装置

 TIME VASEは、「時間を飾る器」をコンセプトにした新しいインテリア製品だ。一見するとモダンな一輪挿しのような有田焼の磁器だが、最大の特徴はパイロット独自の温度で色が変わるインキ「メタモカラー」が塗装されている点にある。TIME VASEに使用したインキの温度変化については、世界中で愛用されている消せるボールペン「フリクション」シリーズを思い浮かべるとイメージしやすいだろう。

 通常、メタモカラーはメルちゃんなどのプラスチック製の玩具などに使われることは多いが、1300度以上で焼成される有田焼との組み合わせは珍しい。ツルツルとした光沢を持つ磁器の表面にエアブラシを用いてインキを塗布したことで、TIME VASEは梨地のようなマットな質感をもつ。さらにお湯を注ぐとガラス質のように透明感のある色になり、冷めるとマットな風合いに戻るため、視覚だけでなく質感の変化も楽しめる。また、インキの温度設定にもこだわりがあり、今回はグラデーションやシボなどの変化が楽しめるよう設計されている。

 未来創造室によると、開発には文具メーカーならではの葛藤があったという。通常、パイロットの製品といえばボールペンのように0.1mm以下の精度が求められる世界だ。しかし今回は、個体差が出やすい磁器がベースとなる。そのため、平塚工場で職人が一つひとつ手作業でインキを吹き付ける工程を採用している。「効率よく均一に作るのがパイロットの強みだが、今回は一つひとつ物が違う、手で作るというアナログな手法にトライした」という。

表面の色の「ゆらぎ」と香りで脳をリセット
デジタルデトックスに最適な「没入体験」

 TIME VASEの使い方はとてもシンプルで、本体に80度から100度のお湯を注ぐだけ。注いだ瞬間から徐々に表面の色が変化し、その後30分から60分程度の時間をかけて、ゆっくりと元の色に戻っていく。

 この色の変化は、環境温度やお湯の量によって毎回異なる「ゆらぎ」を生む。正確な残り時間を表示するデジタルタイマーとは異なり、ぼんやりと色が戻っていく様子をただ眺めることで、分刻みのスケジュールやスマートフォンの通知から解放された「脳を休める時間」を作り出せるのが最大の魅力だ。カラーラインアップは「紺から青磁」と「闇に朧月(おぼろづき)」の2種類。

 さらにリラックス体験を深めるため、Makuakeでは専用のエッセンシャルオイル「Deep Breath(深呼吸)」をセットした製品も用意しており、お湯を入れたTIME VASEにエッセンシャルオイルを数滴ほど垂らすことで、アロマポットとしても利用できる。視覚的な色の移ろいと、香りの両面からアプローチすることで、意図的に「何もしない贅沢な時間」を演出する。

 Makuakeでは1月28日から4月28日までプロジェクトを実施する。Makuakeでの価格は、TIME VASEとエッセンシャルオイルのセットが1万9250円のところ数量限定の超早割で1万4000円。そのほか早割、Makuake割がいずれも数量限定で用意されている。

 デジタルデバイスに囲まれ、常に時間に追われる現代人にとって、この「あいまいに時を計る」アナログなデバイスは、脳を休めるための贅沢なツールとなりそうだ。

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