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ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健長官が発表した米国の新食事ガイドラインが波紋を呼んでいる。ステーキやバター、牛脂といった飽和脂肪の多い食品を推奨し、1990年代のフードピラミッドを復活させた。不透明な策定プロセスにも批判の声が上がっている。
新年が始まったばかりだが、2026年の最初の数日間、米国では健康に関する大きなニュースが続いた。1月5日月曜日、米国の連邦保健機関は定期的な小児予防接種に関する推奨事項を覆した。保健団体は子どもたちを予防可能な疾患の不必要なリスクにさらすものだとして、懸念を表明している。
1月7日水曜日には別の新たなニュースがあった。ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健長官と、保健福祉省・農務省が、米国人向けの新しい食事ガイドラインを発表したのである。そして、これが少なからぬ波紋を呼んでいる。
その理由の一端は、新しいガイドラインが赤身肉、バター、牛脂といった食品を推奨していることにある。これらの食品は心血管疾患との関連が指摘されており、栄養学の専門家が長年、摂取を控えるよう助言してきたものだ。
ガイドラインは極めて重要な意味を持つ。たとえば、食料支援プログラムや学校給食に直接影響を与えるからだ。この記事では、米国政府が国民に示している助言のうち、「良いもの」「悪いもの」「そして奇妙なもの」を見ていこう。
米政府による食事ガイドラインは1980年代から存在しており、5年ごとに改訂されている。この改訂には通常、長年にわたって科学文献を精査してきた栄養学者のチームが関与し、まず科学報告書を発表し、そのおよそ1年後に最終版の「米国人のための食事ガイドライン」が公表される。
前回のガイドラインは2020年から2025年を対象としており、新たなガイドラインは2025年夏に発表される予定だった。このための作業は数年前から進められており、基礎となる科学報告書は2024年に公表されていた。しかし、ケネディ長官によれば、昨年の政府機関の閉鎖によって公表は遅れ、ようやく1月7日に発表に至った。
栄養学の専門家たちは固唾をのんで発表を待っていた。栄養学は過去5年間でわずかに進展しており、一部の専門家は新たな推奨が盛り込まれることを期待していた。たとえば、近年の研究ではアルコール摂取に「安全な」量は存在しないことが指摘されている。
また、いわゆる「超加工食品」に関連する健康リスクについても、少しずつ明らかになりつつある(ただし、それらが具体的に何であるか、「超加工」とは何かについて、いまだ明確な定義はない)。そして、ワシントンD.C.にあるジョージ・ワシントン大学 食品安全・栄養安全保障研究所(Institute for Food Safety & Nutrition Security)の食品・栄養政策担当副所長であるギャビー・ヘドリックによれば、一部の科学者らは新ガイドラインが環境の持続可能性にも配慮することを期待していたという。
しかし、そうはならなかった。
推奨事項の多くは妥当である。ガイドラインでは、特に新鮮な果物や野菜を多く含む自然食品中心の食事が推奨されている。また、高度に加工された食品や添加糖の摂取を控えるよう助言し、食事性タンパク質、全粒穀物、「健康的な」脂肪の重要性も強調している。
だがすべてが理にかなっているわけではないと、ヘドリック副所長は言う。ガイドラインはまず「新しいピラミッド図」から始まる。この逆三角形の図では、一方に「タンパク質、乳製品、健康的な脂肪」、もう一方に「野菜と果物」が最上部に配置されている。

この図にはいくつかの問題がある。まず、その形状である。ヘドリック副所長によれば、栄養学者たちは1990年代のフードピラミッドからはすでに脱却しているという。ピラミッドは人々に混乱を与え、皿の上に何を盛るべきかを理解する妨げになる。そのため、現在では「皿」の図を用いて健康的な食事を示すのが一般的になっている。
「私たちは過去10年以上、マイプレート(MyPlate)を使って消費者にとってわかりやすく、栄養教育にも適した方法でガイドラインを伝えてきました」とヘドリック副所長は述べる(英国の国民保健サービスも同様の手法を採っている)。
さらに、そのピラミッドの内容にも問題がある。そこでは肉類と全脂肪乳製品に大きな重点が置かれている。左上の画像(おそらく多くの人が最初に目にする部分)にはステーキが描かれており、中央にはバターの塊が配置されている。これはこれまでになかったことであり、歓迎されるものではない。
赤身肉や全脂肪乳製品が健康的な食事の一部になり得るのは確かだが、栄養専門家たちは長年、これらの食品の摂取は控えめにすべきだと助言してきた。どちらの食品も飽和脂肪酸を多く含む傾向があり、それは心血管疾患のリスクを高める可能性がある。心血管疾患は米国における死因の第1位である。さらに、2015年には、限定的な証拠に基づき、世界保健機関(WHO)が赤身肉を「おそらく発がん性がある」と分類している。
さらに懸念されるのは、「健康的な脂肪」という定義の中にバターや牛脂(MAHA=Make America Healthy Againのお気に入り)まで含まれている点である。これらは、たとえばオリーブオイルと比べると、一般的にはそれほど健康的とは見なされていない。ヘドリック副所長によれば、オリーブオイルは大さじ1杯あたり約2グラムの飽和脂肪しか含まないのに対し、牛脂には約6グラム、バターには約7グラムの飽和脂肪が含まれている。
「こうした特定の食品が健康促進効果を持たない可能性が明らかになっている以上、これらを推奨するのはかなり有害な食事指針だと思います」。
赤身肉は決して持続可能な食品とは言えず、乳製品も同様である。そしてアルコールに関する助言も曖昧で、「全体的な健康状態の向上のためにアルコール摂取量を減らすように」としている(この表現では、「何と比べて少なくすべきなのか?」という疑問が残る)。
ガイドラインには、他にも疑問の残る推奨事項がある。米国人はより多くのタンパク質を食事に取り入れるよう勧められており、その量は体重1キログラムあたり1日1.2〜1.6グラムとされている。これは、前回のガイドラインが推奨していた量よりも50〜100%多い水準だ。タフツ大学の上級栄養学者であるホセ・オルドバスによれば、このような水準までタンパク質の摂取量を増やせば、摂取カロリーや飽和脂肪の量も不健康な水準に達するリスクがあるという。「私はむしろ少ない方を選ぶでしょう」。
一部の栄養学者たちは、こうした変更がなぜ実施されたのか、疑問を抱いている。というのも、これらの新たな推奨事項は2024年に発表された科学報告書には含まれていなかったからだ。さらに、赤身肉や飽和脂肪に関する科学的証拠が変化したわけでもないとヘドリック副所長は指摘する。
この記事の執筆にあたり、私は前回のガイドラインに貢献した多くの専門家や、2024年の科学報告書の研究を主導した研究者に連絡を取った。しかし、新ガイドラインについて公式にコメントすることには誰も同意しなかった。中には不満を抱いているように見える人もいた。ある人物は、新ガイドラインの策定プロセスが「不透明だった」とだけ語った。
「これらの人々は何年もかけて、関連する科学研究を特定し、非常に徹底した作業をしてきました」とオルドバスは述べる。「その成果が無視され、急ごしらえの何かに置き換えられたのを見れば、彼らが少なからず失望を感じるのも無理はありません」。








