楽天モバイルは25日、契約数(MVNOによるサービスを含む)が1000万回線を突破したことを発表。2020年4月のサービス開始から5年8ヵ月でついに大台に載せたことになる。
同日には都内でメディア向けイベントが開催され、楽天トップの三木谷浩史氏も登壇。MVNO時代の目標が200万だったのと比較すると、1000万は「天文学的数字」と表現。その数字をネットワーク構築、ローミングなどで協力してもらった企業のおかげで実現できたと感謝を語った。
さて、1000万回線を突破し、MNO4社の1角として地位を固めつつある楽天モバイルだが、さらなる成長については課題もいくつかある。たとえば、回線数の急激な伸びとともに混雑エリアで通信しにくいことがあるといった声がSNSで目立つようになってきた点、また1500万、2000万といったさらなる成長を目指す上では、周波数帯域が不足している点だ。
イベント後に囲み取材に応じた三木谷氏は、1000万回線を「通過点だと思っている」としつつも、「(今後の)目標は特に掲げていないが、通信品質をよくしていくなど、やることはまだまだある」とし、目標や戦略については明確には語らなかった。また、周波数についても同様で「いろいろな議論をする必要がある」といったコメントに留まった。
一方で5Gについては、今後さらに基地局を増やして品質改善に繋げる考え。また次の大きな目玉として「Rakuten 最強衛星サービス」を挙げ、日本全体をカバーしたうえで、動画視聴なども可能な衛星ブロードバンドは他社と差別化できるサービスとアピールした。
2026年の楽天モバイルは、9月で一旦区切りとなるKDDIとのローミング契約の問題も抱えている。今回は語られなかった楽天モバイルの戦略については、引き続き注目が集まりそうだ。
















