11月30日、モビリティリゾートもてぎ(栃木県)にて、ホンダアクセスが手掛けるHonda純正アクセサリー「Modulo」ブランドのファンと、Hondaカスタマイズブランド「無限」のファン、さらにはSUPER GTのGT500クラスに参戦するModulo Nakajima Racingを応援するファンに向けたスペシャルイベント「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」が行なわれました。
アットホームな雰囲気に満ちたこのイベントの様子をご紹介します!
モータースポーツファン待望のスペシャルイベントが復活
458台が会場を埋め尽くしたHondaファンの熱気
コロナ禍以前まで、自動車メーカー各社は11月下旬から12月中旬にかけてモータースポーツのシーズンを締めくくる「ファン感謝イベント」(以下、ファン感)を開催していました。
レーシングカーやドライバーを一堂に会し、デモ走行やトークショーなどを行ない、ファンと選手、スタッフの交流の場だったファン感ですが、コロナ禍以後は少なくなり、ついに今年はトヨタ・日産・Hondaの3社とも実施されず、モータースポーツファンとしては少し寂しい想いをしていました。
そんなファンの想いが届いたのか、ホンダアクセスと無限(M-TEC)、そしてNAKAJIMA RACINGはモータースポーツファンとオーナーズミーティングを一緒にしたイベントを開催したのでした。
実はホンダアクセス単独のイベントは今年2月にあったのですが、「あまりにも寒かった」(担当者談)とのことで、今回は11月末日になったようです。
イベント担当者に開催の意図を尋ねました。「エンジニアとオーナーさんが交流して、製品開発のヒントにつながる場を作りたかったんです。その機会はもともと多くはなくて、Honda Racing Thanks Dayは数少ない場でした。ですが、今年はないので、M-TECさんと一緒に開催する運びとなりました」と、オーナーからみたらファンサービス、メーカー側からしたら製品開発の意見収集とWin-Winの関係のようです。
さらに、オーナーからすると「コレを作ってほしい」「こうしてほしい」という意見を直接エンジニアに伝えられる少ない場であり、さらにWin-Win-Winです。
では、NAKAJIMA RACINGに声をかけた理由はどこにあるのでしょう? 「オーナーズミーティングだけですと、どうしても偏りがでてきます。そこでモータースポーツファンも呼びこみたいと思いました。彼らの中には“モータースポーツは好きだけど、クルマのことはよくわからない”という人もいらっしゃると思います。その人たちに向けて、私たちの製品をアピールできればと思っています」。
オーナーズミーティングの事前申し込みは、Modulo&Modulo X系オーナー275台、MUGEN系オーナー183台の計458台。加えて、会場外の駐車場にはオーナーズミーティング枠に入れなかったファンも大勢集まり、会場はHonda・Modulo・無限・NAKAJIMA RACINGファンが大集結となりました。
ドリキン土屋も熱く語る!
エンジニアとドライバーの本音トーク
当日は、Modulo 開発アドバイザー 土屋圭市氏のほか、Modulo Nakajima Racingの中嶋 悟監督、伊沢拓也選手、大草りき選手が参加。トークイベントでは土屋氏とホンダアクセスの開発陣による製品開発の裏話、無限のエンジニアによる開発の狙いなど、普段なかなか聞けない話が一杯。
話によると、ホンダアクセスが高速道路やワインディングを気持ちよく走ることを主眼としているのに対し、無限は日常の快適性は犠牲にしてもサーキット走行を視野に入れているようで、カスタマイズを考えている方には参考になるのでは?
NAKAJIMA RACINGのメカニックとドライバーのトークショーも面白さいっぱい。今シーズンの第7戦オートポリスで2年ぶりの表彰台獲得の舞台裏や、メカニックのプレッシャーなどは、モータースポーツファンでなくても興味をそそるものでした。
サプライズとして大草選手の誕生日イベント、そして今シーズンでSUPER GTを引退する伊沢選手の卒業式も開催。家族からのメッセージに思わず涙ぐむ伊沢選手の姿が印象的でした。
場所を移して、ホンダコレクションホールでは元F1ドライバー・中嶋 悟さんのトークショーも。懐かしいF1時代の話や当時のグッズも展示されるとあって、場内は立ち見が出るほどの大盛況でした。























