
一年を振り返る方法は、人それぞれだ。子供たちは日々の遊びや学校生活、身の回りで起きたことをどう受け止めているのだろうか。そんな視点から一年を切り取ったのが、小学生が選ぶ「今年の漢字」である。
ベネッセコーポレーションが提供する「進研ゼミ 小学講座」は12月15日、公益財団法人日本漢字能力検定協会と連携し、会員の小学生を対象にした「進研ゼミ会員の小学生が選ぶ『今年の漢字』」を実施したと発表した。
募集期間は2025年11月6日から11月24日までで、全国の会員から9853件の応募が寄せられた。これらの応募の中から上位にランクインした漢字が集計され、その結果が公表されている。
「今年の漢字」の1位に選ばれたのは「楽」となった。理由としては「学校でたくさん友だちができて、毎日楽しいから」(小学1年生)、「今年一年、楽しい事ばかりだったから」(小学4年生)といった理由が挙げられていた。
これに続く上位漢字として「熊」「万」「米」などが登場した。

なお、この取り組みは単なる人気投票ではなく、小学生が1年間の出来事や自身の体験を振り返り、印象に残った事象を漢字一字で表現するものとして企画された。
社会で相次いだ「熊」の出没や大阪・関西万博の盛況、米不足が小学生の印象にも残り、それが漢字の選定へとつながったとしている。
企画に関連して別途募集した「小学生の最も印象に残ったニュース」では「初の女性総理大臣誕生」が最多となり、これと漢字「初」の選出が示すように、2025年は小学生にとっても多くの初めての体験や出来事があった年であることが浮かび上がった。
ベネッセ側はこの結果を通して、小学生が社会や身の回りの出来事に関心を持ち、自分なりの言葉や漢字で表現する学習機会として本企画の意義を位置づけている。








