LEVEL-R889-LC265K-UKX [RGB Build]をレビュー
これは欲しい!欲しいぞ!ハーフミラーな多面体デザイン&RGB LEDファン10基のゲーミングPC、RTX 5070 Tiで性能も◎
2025年11月27日 10時00分更新
WQHDは余裕の高画質&高フレームレート
4Kゲーミングでも十分快適なパフォーマンス
ここからはゲーム系ベンチマークや実際のゲームタイトルを用いて、LEVEL-R889-LC265K-UKX [RGB Build]のパフォーマンスを見ていこう。今回用意したゲームタイトルは次の通り。
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」
定番MMORPGベンチマーク。負荷は軽量級。
「Apex Legends」
軽~中量級の定番FPSタイトル。
「バトルフィールド6」
人気大規模オンラインFPSの最新版。負荷は中~重量級。
「サイバーパンク2077」
発売から年月が経つ今も人気の美麗なアクション。負荷は超重量級。
いずれのタイトルも解像度は1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターンを計測。画質は基本的にプリセットなどから最高画質になるものを選択している。
また、Apex Legendsとバトルフィールド6ではフレームレートの計測に「CapFrameX」というアプリを使用。平均フレームレートのほかに、データ全体を100分割して最小値から1%の数値を「min(1%)」とし、これを最小フレームレートの代わりに記載している。
1本目の「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」の結果は次の通り。画質設定はプリセットの「最高品質」を選択し、FSRやDLSSのアップスケール機能はすべて無効になるよう設定している。
フルHD、WQHDともに最高評価の「非常に快適」が取れる1万5000スコアーを大きく超えた。4Kは最高評価まであと1歩足りなかったが、平均フレームレートは約100fps、最小フレームレートは60fps以上をキープできているので、プレイ自体は快適なはずだ。
2本目は「Apex Legends」。グラフィック設定でアンチエイリアスを「TSAA」、すべてのオプションを最高の状態とした「最高設定」を用意した。射撃訓練場で特定のルートを移動したのちに、「バンガロール」の「スモークランチャー」を射出して、煙がなくなるまで待機。という一連の動きに対してのフレームレートを計測している。
「Apex Legends」はゲーム内の最高フレームレートが300fpsで頭打ちになる仕様だが、フルHDとWQHDではほぼ平均300fpsを記録。min(1%)も200fps以上をキープしており、高性能なゲーミングディスプレーと組み合わせたいパフォーマンスといえる。
4Kになるとフレームレートは多少落ちたものの、min(1%)でも約150fpsをキープしているので、リフレッシュレート120Hzや144Hzの4Kゲーミングディスプレーを十分に活かせるはずだ。
3本目は「バトルフィールド6」。オブジェクト破壊など、派手な演出が楽しい大規模オンラインFPSの最新版だ。グラフィック設定はプリセットから最上位の「オーバーキル」を選択。DLSSの「クオリティ」を設定した状態で、フレーム生成はオフにしている。
ゲームモードは「コンクエスト」で、使用マップは「ブラックウェル・フィールズ」のマルチプレイを一定時間プレイした際のフレームレートを計測している。通常プレイ中の計測なので、条件が一定でない点はご了承いただきたい。
最高画質設定にもかかわらず、フルHDで平均フレームレートが200fpsに迫り、WQHDでも平均155fpsという高フレームレートを記録した。4Kでもmin(1%)は60fps以上をキープできているので、スムースなプレイが楽しめるだろう。
マルチプレイ重視のシューティングタイトルでは、フレーム生成の使用をなるべく控えたいもの。素のフレームレートでここまで高いパフォーマンスが得られれば僥倖だ。
とはいえ、実際のプレイでは、フレームレートを1fpsでも上げたいユーザーが多いタイトルだ。であれば、画質設定を落とすことになると思うが、この結果以上の滑らかな動作を期待して良いだろう。
最後は「サイバーパンク2077」。発売からアップデートを続けて現在ではMFG(マルチフレーム生成)にも対応している。最新グラフィックスのベンチマークとして大きな存在感を示し続けるゲームタイトルだ。
画質設定はクイックプリセットから「レイトレーシング:オーバードライブ」を選択。パストレーシングも使用する最も高画質かつ最も重たいプリセットになる。ゆえに、DLSSのフレーム生成もMFG(x4)を有効にしている。ゲーム内ベンチマークのフレームレート計測の結果は次の通り。
フルHDおよびWQHDにおいて、かなり高いフレームレートを記録している点に注目してほしい。そして、4Kでも最小フレームレートは144fps以上をキープできているところも必見だ。MFG(x4)の効果がしっかり表れていると見て良いだろう。
また、全般的に平均/最大/最小に大きな乖離が見られず、安定したフレームレートを維持し続けている点もいい。ビデオメモリーが足りない状況でフレーム生成を用いると、最小フレームレートが大きく落ち込むといった現象がまま見られる。
しかし、16GBのビデオメモリーを搭載するGeForce RTX 5070 Tiであれば、まったく問題ないようだ。サイバーパンク2077のようなアクションゲームでは、フレーム生成もバリバリ活用していきたい。
まとめ:見た目にホレて性能にも大満足
ずっと使い続けたい個性派ゲーミングPC
以上、LEVEL-R889-LC265K-UKX [RGB Build]のレビューは終了だ。なんといっても多面体デザイン&ハーフミラー仕様は見ていて飽きがこず、自室に設置すれば所有欲を十分に満たしてくれる1台だと実感した。
肝心のゲーミング性能も、WQHDや4Kで快適プレイを期待できるパフォーマンスを秘めていた。当面の間は標準構成のスペックでも不足を感じることはないだろう。
また、細かな部分もよく行き届いている。メンテナンスを容易にするダストフィルターやストレージ増設の余地、これから先の時代にマッチした高速インターフェースなど、気が利いた仕様といえる。
総じて、とても完成度の高い1台に仕上がっており、長年使い続ける“相棒”を探している人に強くオススメしたいゲーミングPCだ。


















































