冬の凍結路面に注意、スリップのメカニズムは?
寒さが厳しくなるにつれ、朝晩の路面が凍結し、車の制御が難しくなる地域も出てきた。北海道警察本部交通部では、改めてドライバーに慎重な運転をを呼びかけている。
冬の道路は、少しの油断が大きな事故につながり得ることを忘れてはいけない。凍結路や降雪時の道路は、通常の走行でもタイヤのグリップ力が大きく低下し、停止距離が伸びるほか、ハンドル操作にも思わぬ反応が現れることがある。
北海道警察本部交通部では、スリップが起こるメカニズムの一例として「乾燥路面で安心して走行していたドライバーが、突然現れたトンネル内の凍結に驚き、急ブレーキをかけることで車両がスリップし、制御不能になる場合がある」と説明している。
また特に初冬期のスリップ事故は「トンネル出入口」に加えて「橋脚」「日陰など」での部分凍結場所での発生が多いとし、スリップ事故を防ぐためには、部分凍結を予測した手前での減速に加え、急ハンドル、急ブレーキを避けることが重要だとする。
スタッドレスへの履き替えも確実に
凍結や降雪が発生する地域における冬季の安全対策としては、スタッドレスタイヤへの確実な履き替えも重要だ。こうした地域でサマータイヤのまま走行すると、わずかな凍結でも車両が滑りやすく、重大事故に直結する危険性が高まる。
今年も事故のない冬を迎えるため、早めのタイヤ交換と安全運転を心がけたい。









