参考写真 Michael Förtsch | Unsplash
イーロン・マスク氏率いる電気自動車メーカーのTeslaは10月16日、運転支援システムFull Self‑Driving(FSD)最新版「v14.1.2」を配信し、運転プロファイル「Mad Max mode(マッドマックスモード)」を実装した。
マッドマックスモードは、従来の「Hurry(急ぎ)モード」よりもさらに加速を重視し、より頻繁な車線変更や高速走行を許容する運転プロファイル。米誌ローリング・ストーンは10月24日に報じた記事の中で、実装直後にXに投稿された「マッドマックスモードはヤバい。高速道路で時速85マイル(約137km)まで出た。遅刻しそうなときにぴったりだ」というユーザーの報告を伝えている。
この報告に関連して、国家道路交通安全局(NHTSA)がテスラに対して情報提供を求めている。ロイターがやはり10月24日に報じた記事によれば、マッドマックスモードを含めたFSDの運転支援機能は、速度違反や交通信号無視などの、道路交通安全法違反につながる可能性がある。NHTSAでは現在58件の報告を審査しており、なかには14件の事故と23件の負傷者が含まれているという。
テスラでは本件についてコメントを出していない。なお、FSDはドライバーの監督が必要で、車両を完全な自動運転にするものではない。












