JAPAN MOBILITY SHOW 2025、いすゞ／UDトラックスブースより

いすゞとUDが発表した未来のトラック「VCCC」は本気で未来的

ホイールのサイズは、車体の大きさに比して非常に小さい

　社会に対するウェルビーイングの向上も意識しつつ、車両単体としての効率性も追求した設計がVCCCの魅力だ。

未来のトラック・VCCC、その魅力は？

登壇したいすゞ自動車 代表取締役 取締役社長 COOの南真介氏（写真左）、UDトラックス 代表取締役社長 兼 CEOの伊藤公一氏（写真右）

　いすゞは今回「『運ぶ』で描こう、みんなの未来。」というテーマを掲げ、車両の技術展示にとどまらず、「運ぶ」という行為そのものの価値を問い直す姿勢を見せている。

　都市圏における物流は生活のインフラとして長らく効率優先で設計されてきた。しかしVCCCは、単なる効率性だけでなく、社会や人に寄り添う視点を取り入れた物流・交通の再設計を提案する試みだ。

　VCCCの可変性は、従来の「固定された効率」から、「環境に合わせて最適化できる効率」への転換を示唆する。

　大型トラックの存在感と都市の調和、効率性とウェルビーイング。VCCCはコンセプトモデルではあるものの、これらの“二律背反をどう両立させるか”という問いに対する解答のひとつを示し、未来の景色を想像させる存在だろう。

VCCC以外の展示も充実。大型トラックの「GIGA」は、およそ10年ぶりの刷新が発表された

世界初公開となったUDトラックスの「Quester」も、実車を展示

ふだんはなかなか見ることのないメカを間近に見られるのも、Japan Mobility Showの魅力

こちらは、バッテリーEV（BEV）路線バスの「エルガEV」で自動運転を実現させたモデルだ

グローバル展開されているピックアップトラック「D-MAX」も展示された

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