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お酒と楽しむ、UCCのおつまみコーヒー「YOINED」、ラグジュアリーな日本酒とのペアリングしてみたら……

2025年10月29日 16時00分更新

文● ASCII

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おつまみとしてコーヒーを食べる、新感覚の味わい

 「コーヒーを食べる」。見た目はチョコレートでもカカオ豆は0%。口にした瞬間にコーヒー豆の鮮烈な香りが鼻に抜ける。そんな新しい体験が味わえるコーヒー食品がUCCの「YOINED」(ヨインド)です。

コーヒー豆を使用したYOINED。昨年はタンザニア産の豆を使い、甘みを抑えたビターなテイストでしたが、グァテマラ産の豆は甘い芳香が楽しめ、コロンビア産はフルーティーでトロピカルな柑橘系の風味も感じるより華やかな味わいでした。

 UCCが一昨年(2023年)から展開している商品で、今年で3年目の企画となります。1年目はエチオピア産、2年目はタンザニア産の豆を採用し、ネット通販を中心に大きな反響があったと言います。3年目となる2025年はよりプレミアムなコーヒー豆で、かつ産地による味の違いを確かめられるよう、グァテマラとコロンビア産の豆を採用したそうです。

パッケージについても上質感を意識したものとなっており、ギフトにも良さそうです。

 YOINEDは、お湯を注いで抽出したコーヒーを飲むよりも香りを感じやすく、「コーヒーの香りが好き」という人にはたまらないテイストです。使用するコーヒー豆の量はカップ1杯で使用する場合は15g程度になりますが、1枚につき3g程度です。結果、コーヒー豆を直接口にするといってもカフェインなどの量は低く抑えられます。

 UCCではお酒とのペアリングも提案しており、日本酒、ウィスキー、テキーラ、ほうじ茶などとの組み合わせて味わうことで、お互いの味を引き出すことができます。組み合わせによって、よりレイヤー感のある味わいが楽しめ、「幸せ度」の高い体験が得られるのも魅力です。

 そんなYOINEDの2025年版を体験してきました。

日本酒とのペアリングで、深く味の余韻を楽しむ

 タンザニア産の豆を採用した昨年のパッケージは、甘さはあまり感じず、コーヒーらしい香りや苦味が打ち出されたテイストでした。そんな味わいも踏まえてか、ウィスキーとのペアリングが提案されていました。一方、今年のYOINEDは芳醇でフルーティーな香りが前面に押し出されています。特にコロンビア産の豆ではファーメンテッドウォッシュドという発酵を用いた精製方法が用いられています。

粉砕したコーヒー豆を使用し、豆の味わいをそのまま楽しめる店がYOINEDの魅力。

  

凍結粉砕という方法で細かく豆を砕くとともに圧搾でコーヒーオイルを抽出し、植物性油や砂糖などを混ぜて固めています。製法はチョコレートに近いですが、カカオ豆は使用していません。細かさは花粉レベルとのこと。

 コーヒー豆の味を決める重要な要素としてはまず思い浮かぶのはチェリー(コーヒー豆)そのものの風味や焙煎方法が思い浮かびますが、収穫量が簡単に増やせない中、嗜好性のある風味のバリエーションを出すため、近年注目を集めているのが精製方法の開発だそうです。ウォッシュド(果肉を水で洗い流してから乾燥)、ナチュラル(コーヒー豆をそのまま乾燥させて果肉を取り除く)といった一般的な製法に加えて、発酵やエイジング(熟成)を組み合わせて多様な味わいを作ります。

世界のコーヒー需要は年々伸びていますが生産量には限りがあるため、製法を工夫し、より嗜好性の高いテイストを求めていくのがポイントになるそうです。

 2025年のYOINEDと相性がいいのは日本酒とのこと。「日本酒が主役になり、日本酒がより美味しくなるYOINED」という立ち位置で、おすすめの日本酒として振る舞われたのがSAKE HUNDREDの「天彩|AMAIRO」でした。

 SAKE HUNDREDは高付加価値・ラグジュアリー市場に向けた日本酒のブランド。スタートアップ企業のClaerが展開しています。天彩|AMAIROは、奈良県産の日本酒用米を100%使用し、仕込み水の一部を日本酒に置き換えて造る貴醸酒の手法を応用。日本酒で仕込まれた日本酒をさらに仕込みに使用する類醸法を採用、酵母を添加せず自然酵母で醸造したお酒となっています。

 色の濃いミディアムイエローで、口当たりはまろやか。口から鼻に抜ける甘い香りを強く感じます。一般的な日本酒のイメージを覆す、デザートワインのようなテイストが特徴です。

天彩|AMAIROをグラスに注いだところ。色の濃いミディアムイエローです。

冷酒と熱燗で異なる体験が得られるのも面白いところです。

日本酒をコーヒーで割る、コーヒーカクテルの提案も

 天彩|AMAIROはかなり甘味が強いお酒であるため、YOINEDだけを口にしただけでは感じにくかったコーヒーとしての苦味や酸味といった要素が際立ち、味の複雑な要素を感じ取ることができました。もちろんこうしたコーヒーの味との対比によって天彩|AMAIRO自体の特徴もより深く実感できます。「脳がバグる」ではないですが、「世の中にはこんな味覚もあるのか」という驚きと楽しさがありました。

 おつまみコーヒーとして展開するYOINEDですが、ペアリングするお酒を選ぶだけでなく、冷酒と熱燗など飲み方によっても大きく印象は異なります。同じものを口にしているのに、組み合わせる味との対比によって異なる特徴に気づけるという感覚が新鮮でした。UCCでは日本酒をコーヒーで割るコーヒーカクテルという楽しみ方も提案。天彩|AMAIROと水素焙煎したエチオピア産のコーヒー豆も振る舞われましたが、コーヒーを楽しむ可能性には広がりがありそうです。

UCCからは日本酒をコーヒーで割るコーヒーカクテルで楽しむという提案も。コーヒーは水素焙煎したエチオピア産の豆が使用されていました。

プレゼンテーションはUCCジャパン サステナビリティ経営推進本部 『YOINED』プロジェクトマネジャーの小坂朋代氏とClear 代表取締役CEO兼SAKE HUNDREDブランドオーナーの生駒龍史氏が担当しました。

プレゼンテーションの様子。

 「UCC YOINED アソート6P(コロンビア・グァテマラ)」の価格は3240円で、11月4日から数量限定で販売。UCC公式オンラインストアで予約受付が始まっているほか、全国で29店舗あるUCCグループの直営店でも購入が可能です。

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