画像クレジット:Courtesy of Stephanie Arnett
MITテクノロジーレビュー[米国版]のビジュアルエディターであるステファニー・アーネットは最近、バードウォッチング・アプリに夢中になっている。
1. 『Dungeon Crawler Carl(ダンジョン・クローラー・カール)』(マット・ディニマン著)

このSF小説シリーズは、「宇宙に我々は一人なのか?」や「私は本当にLitRPGが好きなのか?」といった実存的な問いを私に突きつけた(LitRPGとは「文学的ロールプレイングゲーム」の略で、コンピューターRPGの要素とSF・ファンタジー小説の形式を融合させた比較的新しいジャンル)。このシリーズでは、エイリアンが地球の大部分を破壊し、主人公のカールと元恋人の猫であるプリンセス・ドーナツが、リアリティ番組とビデオゲームのダンジョン探索を組み合わせたルールの、血に飢えたサバイバルゲームに巻き込まれる。登場人物が多くても聞き分けやすい、ジェフ・ヘイズが朗読を担当するオーディオブック版がおすすめ。
2. オフラインで使えるオープンソースの記録ツール
何年もの間、私はランダムなメモや、突発的なインスピレーションの迷路を記録するための完璧なシステムを探し続けてきた。手書きのノートや有料アプリのどれも、開発者に愛用されているノートアプリ「Obsidian(オブシディアン)」のカスタマイズ性と利便性には敵わなかった。このアプリのおかげで、読書習慣、フィットネス目標、ジャーナリング(日本版注:自分の思考や感情を書き出すこと)に使っていたサブスクリプション・サービスを解約できた。さらに、この記事の下書きのような仕事上のタスクを管理するのにも役立っている。オープンソースであり、ファイルはすべて自分のデバイスに保存されるので、個人的な思考がAIの訓練のために収集される心配をせずに済む。

3. 「Merlin」でバードウォッチング
時には意識してスクリーンから離れ、外の世界へ足を運ぶ努力が必要になる。コーネル大学鳥類学研究所のバードウォッチングアプリ「Merlin(マーリン)」の最新版は、その移行をスムーズにしてくれる。いくつかの質問に答える形式や写真、それに私のお気に入りである音声録音を通じて、鳥の種を「収集」し、どの鳥が鳴いているのかをリアルタイムで分析して教えてくれる。この音声機能を使って、木の梢を飛び回り、太陽の逆光に照らされたアカメモズモドキを私は観察できた。裏庭の餌台や散歩道ですばらしい効果を発揮する。








