第3回 見える&つなぐ!ヤマハのネットワーク レビュー&レポート
ネットワークを見える化する「ウェルネスモニター」の使い勝手がピカイチ
初心者にも安心の使いやすさ ヤマハのスモールビジネスルーター「NWR100」を試用してみた
提供: ヤマハ
スモールビジネスに最適なスペックと見える化機能を凝縮したヤマハの新ルーター「NWR100」を試用してみた。設定もGUIだから、ブロードバンドルーター感覚でインターネット接続まで速攻完了。ネットワークを見える化し、対処方法まで提案してくれる「ウェルネスモニター」があれば、無線LANのトラブルもいち早く対応できる。
スモールビジネスに必要な機能を厳選した「NWR100」とは?
日本の企業のうち99%以上は中小企業で、従業員20名以下の企業だけでも全体の8割を超える。こうした中小企業においても、インターネットや無線LANはビジネスの基盤であり、障害が起これば業務は停止してしまう。こうしたネットワークの基盤になる機器がご存じブロードバンドルーターだ。
ブロードバンドルーターには個人向けの安価な製品も多いが、ビジネスで利用するとなれば、長時間利用しても壊れず、つねに安定した通信を実現する機種が必要だ。もちろん、IT知識のないユーザーでも利用でき、予算的にもある程度抑えられた方がうれしい。こうしたスモールビジネスのニーズを満たすのが、9月に発売されたヤマハのブロードバンドルーター「NWR100」である。
NWR100は、長らく法人向けのネットワーク機器を提供してきたヤマハが、久しぶりに市場に投入するブロードバンドルーターになる。20人/30端末の小さなオフィスや店舗などの環境を前提に、ルーター、無線LAN、セキュリティ、リモートアクセスVPNなどの機能を統合している。GUI操作のシンプルさと信頼性を両立し、価格も税込5万9400円と法人モデルとしてはかなり手頃に抑えている。今回はスモールビジネスの定番ルーターになりそうなNWR100の試用レポートをお届けする。
コンパクトな白い筐体でオフィスのどこに置いてもなじむ
まずは外見から見ていこう。NWR100はファンレスのプラスチック筐体を採用しているため、サイズも73(W)x193(H)x130(D)mmとサイズもコンパクト。重さも530g(スタンド含む)で軽量だ。前面に6つ(POWER、 STATUS、WLAN、LAN、WAN、microSD), 背面に5つ(LAN×4、WANx1)のLEDが搭載されている。
背面のインターフェイスはすべて1Gbps対応で、WANポート×1とLANポート×4を搭載。スループットは最大2Gbps。WANポートは日本でも普及が進むIPv4 over IPv6のIPoEに対応し、国内の多くのブロードバンド接続に対応する。また、LANポートは4ポートの1Gbpsスイッチとして機能する。
おもに端末をつなぐことになる無線LANは2.4GHz/5GHzのデュアルバンドで、Wi-Fi 6に対応する。2.4GHz帯の伝送速度は最大574Mbps、5GHz帯は最大1.2Gbps。デュアルバンドでそれぞれ30台、合計で60台まで端末を接続できる。拠点間VPNはサポートしておらず、IKEv2によるリモートアクセスVPNのみ対応。まさにスモールビジネスに必要な機能をきちんとチョイスしている印象だ。
無線LANを快適に利用するため、設置は障害物の少ない、見通しのよい場所に縦置き設置することが推奨されている。その点、NWR100の白いデザインはオフィスのどの場所に置いてもなじみやすい。また、マウントパネルも同梱されているので、壁に取り付けることも可能だ。
インターネット接続はWeb GUIから容易に行なえる
さっそく試用に進んでみよう。本体を取り出し、モデムやONUなどからの回線をWANポートにさせば配線は完了。電源スイッチはないので、電源アダプタを接続することで、本体を起動させることができる。
NWR100の設定はすべてWeb GUIから行なえる。設定用のPCからNWR100のSSIDを選択し、ラベルに記述されたセキュリティキー(パスワード)で無線LANにつなぎ、Webブラウザを起動して、WebGUIにログインすればよい。スマホやタブレットではQRコードを用いた接続も使えるし、WPSボタンを使うことで、Wi-Fiパスワードの入力を省略することも可能だ。
個人向けルーターの場合、マニュアルをネットで調べれば管理者パスワードがわかってしまうような製品も多い。しかし、NWR100は最初から管理パスワードとログインパスワードも分けて設定されており、ログイン後は初期設定の変更が促される。Web GUIも一定時間でログアウトされるので、初期設定でかなりセキュアと言える。
いったんWeb GUIにつないでしまえば、インターネットへの接続は「かんたんセットアップ」の画面に従えばよい。現在、国内ではIPv4でのPPPoE接続、DHCPまたは固定IPアドレス接続、IPv6でのPPPoE、DHCPv6、RAプロキシなど複数の接続方式があり、IPv4 over IPv6を提供するVNEの方式もさまざまだ。しかし、NWR100側では基本的に回線や接続種別を自動判別してくれるので、悩むところはあまりない。
今回の編集部での試用は、1GbpsのNURO回線を利用したが、入力はほぼ設定名の部分のみ。基本はすべて判別した設定でインターネットにつなげることができた。Googleのインターネット接続テストを下りで738Mbps、上りで677.2Mbps、レイテンシは4ミリ秒とすこぶる快調。自宅のマンションは共用の1Gbps回線なので、快適さはWebページの表示スピードで体感できるほどだった。
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