このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

新清士の「メタバース・プレゼンス」 第128回

これがAIの集客力!ゲームショウで注目を浴びた“動く立体ヒロイン”

2025年10月20日 07時00分更新

文● 新清士

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「これAIなの?」すでにCGと区別がつかないレベルに

東京ゲームショウ期間中には多くの人にプレイしていただいた

 展示していて興味深かったのが、特にビジネスデイ期間中にブースを訪れてくれたゲーム会社のプロの人たちの意見でした。さすがに、アリアはイラスト風の絵柄でもあるため、AIっぽいと移ったようです。

 ところが、セレナについては、3Dモデルでアニメーションをさせていると感じた人が多かったようでした。ベテランのアートの人でさえ、完全なAI画像であると説明するとかなり驚かれました。むしろ、あまりにも自然であるために、ただの通常の3D CGだと思われたこともあったようでした。もちろん、細かく見ていけば、AI特有の粗はあるのですが、初見では気が付けないと。

 AI動画は、すでにこれまでのCGといったものと区別がつかない段階に入りつつあるということを実感したりしました。

 あらためて、回転型LEDディスプレーはイベントでは、変わりもののサイネージとして強力にアピールができることがよくわかりました。ちょっとしたアニメーションを作成して、見てもらう機会を増やしたりというのにはコストパフォーマンスがいいように思います。もし、来年、東京ゲームショウに出展する機会があるなら、3台ぐらい並べてみるのはどうだろうかとか考えたりもしています。

 

筆者紹介:新清士(しんきよし)

1970年生まれ。株式会社AI Frog Interactive代表。デジタルハリウッド大学大学院教授。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。ゲームジャーナリストとして活躍後、VRマルチプレイ剣戟アクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」の開発を主導。現在は、新作のインディゲームの開発をしている。著書に『メタバースビジネス覇権戦争』(NHK出版新書)がある。

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
ピックアップ