疾患の高精度な予測を実現し、予防治療や早期治療につなげる
1000種類以上の病気をAIがバイオマーカーから予測 大阪万博でアストラゼネカが紹介
2025年10月10日 09時00分更新
研究の加速を目指し、世界の研究者、医療専門家にデータをオープン化
MILTONでは、世界中の研究者や医療専門家にデータを公開している点も特徴だ。
「MILTONは『データの民主化』を進めている。予測やデータセット、遺伝子と疾患の関係と言ったデータは、オープンアクセスポータルを通じて自由に利用できる。大規模な研究機関から小さなラボ、ヘルスケアスタートアップまで、すでに97カ国、7300人の研究者がこれを利用し、研究を進めている。データ活用を支援するために、バーチャルなトレーニングルームも設けており、教育を通じてこのツールを最大限使えるようにしている。(トレーニングのための)リソースが不十分な地域でも活用できる」
さらに、このオープンアクセスポータルを通じたデータ提供によって、新しい創薬ターゲットやバイオマーカーの発見を加速させ、より効果的でターゲットを絞った治療法の開発にもつなげられるという。
アストラゼネカでは、オープンアクセスポータルを利用して、研究者を対象としたパブリックセミナーを2025年12月に開催予定だ。
「医療分野におけるオープンサイエンスのポテンシャルを最大化するために、ナレッジの共有は極めて重要である。アストラゼネカでは、トランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)が世界中で起きるようにしたい。医療を進歩させるには、コミュニティ全体で取り組む必要がある。アストラゼネカは、提携関係や協力関係を構築することで、さまざまな人たちに医療が届き、薬が行き渡るようにしたい。グローバルネットワークのなかで、MILTONを活用してもらたい」









