OpenAIが10月7日、動画生成AI「Sora 2」と上位版「Sora 2 Pro」のAPI提供を開始した。テキストや画像から本物のようにリアルな動画を生成できる。公式ドキュメントに記載はないが、無料版のSoraアプリで自動的に付与されていた動くウォーターマークは除去されている。
料金は、通常のSora 2が、720x1280(縦)または1280x720(横)の動画を、1秒あたり0.10ドルで生成可能。一方、上位版のSora 2 Proは、同じ解像度で1秒0.30ドル、さらに高解像度の1024x1792(縦)または1792x1024(横)では1秒0.50ドルだ。
Sora 2は9月30日に発表された最新の動画生成モデル。前モデルから大幅に進化し、物理法則に基づくリアルな動きや、唇の動きに同期した音声生成を実現した。Sora 2 Proはさらに高精細かつ安定した出力が可能で、広告や映画制作に適しているとされる。
X(旧Twitter)ではさっそくAPIを通じて生成された動画が投稿されているが、ウォーターマーク除去による偽コンテンツの拡散リスクも懸念されている。
OpenAIではC2PAメタデータや著作権保護のガードレールを強化しており、悪用防止は課題だ。Sora責任者のビル・ピーブルズ氏は10月6日、ウォーターマークについて「より明確で目立つようにするため、いくつかの変更に取り組んでいる」と公式Xで説明していた。








