中国AI企業Kuaishou(クアイショウ)の動画生成AI「KlingAI」が9月24日、最新版の「Kling 2.5 Turbo(Kling 2.5)」を公開した。プロンプトへの忠実度が上がり、物理的なリアリティーが強化された。また、カメラのコントロール精度が向上され、映画のようなショットが撮れるようになっている。同社公式を含む、各種AIプラットフォームから利用できる。
表情やジェスチャーの微妙な変化をとらえ、文脈に沿った演出を保持できるようになっているのが特徴のひとつ。接写された涙の流れや皮膚の質感をリアルに描写できるようになった。
物理表現については、重力や反射、液体の流動、影などの表現で特にリアリティーが増している。大理石の玉が階段を転がるシーンや、ろうそくの光による影の色合いなどに効果が出やすい。
カメラワークは、「ドリーイン」「トラッキングショット」「ドローン視点」「ダッチアングル」などのプロンプトに対して、従来よりも忠実に実現できるよう改良されている。
静止画のようにフレームを保ちながら、局所的な変化だけを描写する固定ショットも得意になった。いわゆる「じっとした画面で感情を見せる場面」でも画面が破綻しにくくなっている。
先行でアクセス権を得ていたユーザーたちは、新モデルを使った動画をXに投稿。体操競技やフィギュアスケートなど、動きが激しい動画がリアルに表現されることに驚きを見せている。
Kling 2.5は、Kling AI公式プラットフォームのほか、fal、Higgsfield AI、FreepikなどのAIプラットフォームでAPIを通じて利用できる。料金は、falの場合、5秒あたり0.35ドル(約50円)から。







