フィッシング対策協議会は9月22日、2025年の国勢調査に関するフィッシングメールなどが報告されているとして、文例のサンプルを挙げて注意を呼びかけた。国勢調査の回答依頼は封書で配布されており、メールは使用されていない。
犯行の手口は総務省を名乗る偽のメールやSMSからフィッシングサイトへ誘導し、電話番号などの情報を入力させるというもの。フィッシングサイトは本物のサイトと見分けることが難しいほか、メールやSMSに「回答義務」や「記念品プレゼント」といった文言が含まれるケースもあるという。
確認されている主なフィッシングメール(SMS)の件名と、フィッシングサイトのURL(一部伏せ字)は以下のとおり。
●フィッシングメール(SMS)の件名の例
・【国勢調査2025】ご協力のお願い(回答者に記念品をご用意)
・【国勢調査2025】調査へのご協力のお願い(回答義務あり)
・【国勢調査2025】ご回答のお願い(全住民対象)
・【重要】2025年国勢調査のご協力のお願い
●フィッシングサイトのURLの例(一部伏せ字)
・https://ojet-mar●●●●.com/kokusei
・https://gly●●●●.com/mykokusei2025
・https://cz●●●●.com/kokusei2025
・https://hong-●●●●.com/mykokusei
・https://dc-an●●●●.com/kokuseis
・https://junda-●●●●.com/kokuseis
・https://zyyus●●●●.com/kokuseis
・https://evoshixun-●●●●.com/kokuseido
・https://evo-zhe●●●●.com/kokuseido
・https://china-raybete●●●●.com/kokuseido
・https://home-raybete●●●●.com/kokuseido
9月22日11時現在、確認済みのフィッシングサイトはいずれも稼働中。すでに同協議会からJPCERT/CC に対してサイト閉鎖に向けた調査が依頼されているが、今後類似のフィッシングサイトが新たに公開される可能性も否定できず、注意が必要な状況だ。
同協議会では、メールやSMSからサイトへ誘導された場合、詐欺やフィッシングの可能性を考慮して情報をしっかり確認するとともに、こうしたサイトで電話番号や認証コードなどを絶対に入力しないよう案内している。
国勢調査は、国が国内に住むすべての世帯を対象に、5年に1回のペースで実施している大規模調査。人口や世帯状況の把握などを目的としており、2025年分は9月20日から調査期間に入っている。















