このページの本文へ

AIコーディング経験者は約4割、定着はこれから

40~60代のシニアIT技術者 将来の不安はAIより“技術の劣化”

2025年09月12日 09時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 シニアエンジニア特化のフリーランス求人サイト「レガシーフォース」を運営するモロは、シニアエンジニアの働き方意識調査の結果を公表した。40代~60代のITエンジニア600人を対象に2025年7月に実施している。

 キャリアに対する不安を尋ねた設問では、「技術の変化についていけず、スキルが古くなるかもしれない」(33.7%)という回答が最も多く、「年収が下がってしまうかもしれない」(30.5%)が続いた。

 「AIの進化で仕事が奪われるかもしれない」という回答は、全体では25.3%だったが、回答数は年代が上がるほど減少。若い世代ほどAIの影響を意識し、年齢が上がるにつれてスキルや収入といった現実的な課題への不安が強まる傾向がみてとれたという。

ITエンジニアとしての今後のキャリアの不安

 また、AIを活用したコーディング支援ツールについて、「積極的に業務で使っている」のは15.3%にとどまり、「試したことはあるが業務では使っていない」(22.2%)を含めて、全体の37.5%が利用経験があるという結果となった。また、年代が上がるほど積極利用者が減少している。

AIを活用したコーディングを使用しているか

 AI技術の習得意欲については、「業務で必要とされれば学ぶ」が44.3%で最多で、「積極的に学びたい」(25.3%)、「学ぶ意欲はない」(17.3%)が続いた。新しいプログラミング言語やフレームワークの習得意欲についても、「業務で必要とされれば学ぶ」が47%で最多で、「積極的に学びたい」(19.5%)、「学ぶ意欲はない」(19.3%)が続き、学習意欲は“実務に直結するかどうか”で左右される傾向があることが分かっている。

 業務で日常的に使用しているAIツールについては、「ChatGPT」が37.2%と圧倒的に多く、「Gemini」(15.2%)、「GitHub Copilot」(12.2%)が続いた。なお、「使ったことがない」と回答した層も、およそ3分の1(32.7%)を占めている。

■関連サイト

カテゴリートップへ

アクセスランキング

  1. 1位

    デジタル

    実は“無謀な挑戦”だったルーター開発 ヤマハネットワーク製品の30年と2025年新製品を振り返る

  2. 2位

    ITトピック

    「全国的に大変な状況になっています」 盛岡のSIerが見た自治体システム標準化のリアル

  3. 3位

    ゲーム

    信長を研究する東大教授、『信長の野望』を30年ぶりにプレイ 「若い頃だったら確実にハマってた」

  4. 4位

    ゲーム

    92歳 vs 95歳が『鉄拳8』でガチ対決!? “ご長寿eスポーツ大会”が海外でも話題に

  5. 5位

    sponsored

    SIer/ネットワーク技術者こそ知ってほしい! 「AV over IP」がもたらすビジネスチャンス

  6. 6位

    デジタル

    ヤマハ、2026年夏にWi-Fi 7対応アクセスポイント投入 スケルトンモデルも追加で「見せたくなる」デザインに

  7. 7位

    TECH

    NTTが日比谷を「光の街」に。次世代通信技術を都市にインストール

  8. 8位

    ITトピック

    セキュリティ人材の課題は人手不足ではなく「スキル不足」/生成AIのRAG導入が進まない背景/日本で強いインフレ悲観、ほか

  9. 9位

    ビジネス・開発

    10年先にいる「将棋界」から学ぶ 強豪将棋AI・水匠チームが語る“人を超えたAI”との向き合い方

  10. 10位

    TECH

    2026年度始動の「サプライチェーンセキュリティ評価制度」 企業セキュリティが“客観評価”される時代に

集計期間:
2025年12月21日~2025年12月27日
  • 角川アスキー総合研究所