東京のソニー直営店「ソニーストア 銀座」が8月20日に約9年ぶりの大規模改装を果たした。合わせて福岡県の「ソニーストア 福岡天神」もカメラコーナーを一新し、より深い商品体験ができる場として進化した。
αのすべてのレンズを使って撮影体験が楽しめる
ソニーはもともと、銀座の数寄屋橋交差点に面したソニービルにショールームを構えていたが、ビルの建て替えに伴い休業。2016年の9月にソニーストア 銀座として、現在の場所(銀座四丁目交差点付近のGINZA PLACEビル)に移転した。フロアのリニューアルでここまで大規模なものは、オープン以来初だという。なお、ソニービルはGinza Sony Parkとして1月にグランドオープンしている。
ソニーストアは、リアル店舗であると同時に「体験の場」としての機能も持つ。「新しい発見や交流をもたらす場」として、商品体験のスペースを増やしたのが特徴だ。
核に据えているもののひとつがカメラだ。デジタル一眼カメラαの本体をじっくり体験できる「Camera - Shoot & Feel -」、好きなレンズを何本でも試すことができる「Lens - Tasting Bar -」、マイクやフラッシュなどのアクセサリー商品を体験できる「Accessory - Attach & Boost -」の3つの体験型撮影コーナーで全283種類の商品を自由に選んでテストシューティングを楽しめる。
デジタル一眼「αシリーズ」の本体、レンズ、アクセサリーが発売前の商品も含めて集められているのは従来通り。さらに、クリエイターの制作活動をサポートするために「Shooting Studio」(撮影/配信体験ブース)と「Creative Base」(クリエイター向けイベント貸し出しスペース)を設置した。このような施策を通じて、スタイリストと呼ばれるソニーストアのスタッフの手ほどきを受けて撮影や編集の実体験ができたり、クリエイターが集う場所としての活性化を図っていけるのが魅力だ。
Shooting Studioではインタビューやポートレートを想定したセットを組み、Cinema Lineのシネマカメラを使っての撮影やモニタリング・マルチカメラ運用時に便利な「Monitor & Control」を試せる。さらに撮影した素材をその場でタイムラインに流したり、カラーグレーディングをしたりといった動画編集体験も可能だ。
Creative Baseの貸出料金は無料。写真・動画・美術品・アーティスト活動などクリエイターのジャンルは問わない発表の場になる。トークショーやワークショップ、デモンストレーションの開催をはじめ、作品の展示やプロモーションビデオの上映会なども可能となっている。
製品のデモはソニーストア以外の店舗でも実施されているが、豊富なαレンズのラインアップがすべて揃っている点はカメラ好きに対する大きなアピールポイントとなるだろう。
PCゲーマーのためのラウンジ「ZONE: 0」
もうひとつのポイントが、ゲーミングコーナーの拡充だ。ゲーミングデバイスの「INZONEシリーズ」に加え、GALLERIAシリーズのハイスペックなゲーミングPCやSecretlabのゲーミングチェアなどが並んだ席が9つ設けられ、対戦の際には最大85インチのブラビアでその様子を映し出して観戦できる。今後はプロゲーマーなどを招いたゲーム大会の開催も予定されており、ゲーム愛好者同士の交流の場としての機能も提供する。
ソニーストア 銀座では『ストリートファイター6 ソニーストアカップ』を2025年5月にスタート。今後は2025年8月30日(土)にソニーストア 名古屋、9月20日(土)にソニーストア 福岡天神と全国5店舗で順次実施していく。ソニーストアカップでは、対戦を楽しめるだけではなく、トッププレイヤーからのアドバイスをもらえる出会いと交流の機会になるという。




























