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データ比較でわかる今年の“異質な”暑さ

群馬・桐生市の気温、一時的にサハラ砂漠を超えていた

2025年08月08日 08時00分更新

文● 貝塚/TECH.ASCII.jp

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気温のデータを参照すると、今年の暑さの異質さが見えてくる

群馬県桐生市、最高気温の高さで話題に

 一時的にではあるが、桐生市の気温がサハラ砂漠を超えていた──。

 群馬県桐生市で8月5日に記録された気温は40℃近くに達し、モロッコ・サハラ砂漠の村メルズーガを上回っていたことが、米AccuWeatherの観測情報を用いたデータ比較で明らかになった。

 「日本の夏=蒸し暑いが、気温は熱帯の国を超えない」という印象を超え、いまや瞬間的とはいえ、乾燥地帯の砂漠をもしのぐ“極限の暑さ”を記録する日も出てきた日本列島。

 気象データの記録をたどると、「今年の猛暑」の異質さが浮かび上がってくる。

アフリカ大陸に匹敵する気温

気温データ:米AccuWeather

 まず、群馬県桐生市の最高気温が話題になった8月5日を含む、8月初頭のメルズーガの最高気温のグラフを見てみよう。

 メルズーガ(Merzouga)は、モロッコ東部のエルラシディアに位置する小さな村。気候は典型的なサハラ気候とされ、日中は非常に暑く、夜は冷える超乾燥地帯だ。

 サハラ砂漠ツアーの拠点として観光客が訪れる機会も多く、「サハラ砂漠の玄関」と呼ばれることもあるという。

モロッコの村・メルズーガは、日中は非常に暑く、夜は冷える超乾燥地帯

 このメルズーガの2025年8月1日〜6日の最高気温を参照する。8月1日は41℃、2日が40℃と40℃台が連続。8月3日になると38℃まで下がり、8月4日が39℃、8月5日が38℃で、8月6日が42℃と再びの酷暑を記録している。

 さすがサハラ気候。このエリアにとって、40℃台の気温は珍しくないようだ。

 続いて、同期間の群馬県桐生市の気温データを参照しよう。

 8月1日は31℃とややマイルドな暑さ。しかし、8月2日に36℃、8月3日と8月4日に37℃を記録し、ピークの8月5日には39℃まで上昇。8月6日になって36℃まで下がったが、それでもまだ酷暑といえる気温だろう。

 比較してわかる通り、8月5日はメルズーガの最高気温が38℃、桐生市の最高気温が39℃で、米AccuWeatherの観測データ上、桐生市が1℃上回ったことになる(※)。

※この日の桐生市の最高気温は、メディアによっては40℃や41℃とも報道されていたが、ここでは観測や計測、分析の条件による差異を可能な限り抑えるため、米AccuWeatherの最高気温データのみでの比較とする

2024年のデータを比較

 とはいえ、これだけでは「日本の暑さがサハラ砂漠に匹敵している」と言うには早い。“たまたま1日だけ突出して暑かった”というだけの話ではないか? そんな疑問も浮かぶ。

 そこで、ひとつの検証手段として、昨年(2024年)の同時期のデータと照らし合わせてみる。そうすると、今年の暑さが、例年と比べてどれほど異質なのかが見えてくるはずだ。

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