Dropboxが実施した「生産性と働き方」グローバル調査より
日本人は「効率化」より「息抜き」 AIが生む自由な時間を何に使う? 調査
Dropbox Japanは、2025年8月1日、働く人を対象とした生産性と働き方に関するグローバル調査の結果を発表した。
「自由な時間が1日1時間増えたら何に使うか」という質問に対して、日本人の従業員は「ストレス解消」や「自己成長」と回答した人が多かった。
具体的には、「ストレスを解消する」が26%と最も回答が多く、「専門能力の開発や学習」(20%)が続いた。一方、グローバル(調査国全体)や米国では「既存タスクの遅れを取り戻す」がトップ回答であり、日本とは大きな意識差が見られた(日本11%、グローバル23%、米国26%)。
さらに、日本の従業員の半数以上(59%)は「日々の仕事を効率的に進めるための時間がある」と答え、45%は「効率的に進めるためのリソースとツールが揃っている」と答えている。このことから、日本の従業員はストレスを和らげるための時間を必要としている一方で、仕事を遂行するための時間とツールは十分確保できているという実態が見て取れる。
また、日本の従業員の45% は、長時間にわたって難しいタスクに集中する「ディープワーク」や「創造的な業務」をする時間も「十分にある」と答えている。ただし、週に1回から2回、仕事で「新しい提案をしている人」は21%に過ぎず、グローバルの26%よりも低かった。さらに、31% は「仕事の創造性が低下している」自己評価しており、時間があるだけでは創造性を発揮するには不十分であることがうかがえる。
最後にAIツールの導入意欲に関しては、日本の従業員の約3分の1(35%)が「週に最大4時間節約できるならば検討する」と回答した。この“週4時間の削減”が、導入の分岐点といえそうだ。
Dropbox Japanのアジア太平洋・日本地域統括 ソリューション本部長の岡崎隆之氏は、「日本の従業員は単に時間を求めているだけではなく、自分の時間をより有意義に使う方法を探しています」とコメント。さらに「AIツールは、日々の忙しさを軽減し、自身の成長機会の獲得であれ、単なる息抜きであれ、真に重要なことのための余裕を生み出してくれます」と述べている。
本調査は、グローバルの5251人の従業員を対象に2025年5月に実施しており、うち日本人の従業員は507人となっている。
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