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パソコンショップSEVENの「ZEFT Z56AB」をチェック、ケースは吸音材採用の「Silencio S600」

Windows 11に買い替えの際、仕事も動画も写真編集もガッツリできる静音PCはいかが? 価格も24万とお手頃!

2025年07月29日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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20コアの「Core Ultra 7 265KF」を搭載
CPUクーラーはDeepCool製で空冷の「AK400」

 CPUは、インテルの「Core Ultra 7 265KF」を搭載。Core Ultra 7 265KFは、Pコアが8基、Eコアが12基の20コアタイプのCPUで、グラフィックス機能を持たないものの、Pコアの最大動作クロックは5.2GHzと高く、30MBのIntel Smart Cacheをを有しており、さまざまな用途で高性能が期待できる。

CPU-Z(Version 2.15.0)の実行結果

 そのCPUの冷却に、ZEFT Z56ABではDeepCool製の「AK400」を搭載。このAK400は、サイドフロータイプの空冷クーラーで、4本のヒートパイプを備え、高い冷却性能を実現している。また、冷却ファンの動作音は最大29dBAと抑えめで、静音性の高さも申し分ない。

CPUクーラーは空冷タイプのDeepCool製AK400。高さが155mmのサイドフロータイプのモデルだ

 組み合わされるGPUは、NVIDIAの「GeForce RTX 5060」(以下、RTX 5060)で、試用機ではビデオカードにZOTACの「ZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 SOLO」が装着されていた。このカードのGPUクーラーは、2スロット占有タイプで90mm角ファンを1基搭載。

GPU-Z(Version 2.66.0)の実行結果

GPU-Z(Version 2.66.0)の実行結果

 カード長が164.5mmと短く、補助電源コネクタは8ピンを1基装備。グラフィックスメモリーはGDDR7を8GB搭載し、消費電力は145Wとかなり扱いやすいモデルだ。なお、ブーストクロックはリファレンスどおりの2497MHzだ。

 マザーボードはASRockのIntel B860チップセットを搭載した「B860M PRO RS WiFi」。電源回路は10+1+1フェーズ構成と豪華で、MOSFETと制御ICを統合したDr.MOSを採用し、PCI Express(以下、PCIe) x16スロットおよび「Blazing M.2スロット」はPCIe 5.0をサポート。

 そのBlazing M.2スロットはマザーボード側にもヒートシンクを装着され、SSDを上下から冷却する仕組みだ。そのほか、PCIe 4.0までの対応となるがM.2スロットが2基用意され、拡張性は申し分なし。また、2.6GbE対応の有線LANや、Wi-Fi 6E対応の無線LAN、それにBluetooth 5.3を備えており、使い勝手はかなり高い。

背面の様子。背面にはUSB 3.2 Gen.2x2 Type-Cが1つと、USB 3.2 Gen.1が3つ、USB 2.0が2つの計6つのUSBを搭載している

 ストレージはKIOXIA製のM.2 SSDの「EXCERIA PLUS G3シリーズ」の1TBモデルを搭載。このSSDは、PCIe 4.0に対応し、シーケンシャルリードが最大5000MB/s、シーケンシャルライトが最大3900MB/sとかなり高速。システムメモリーは、Micron製のDDR5-5600の16GBを2枚搭載しており、どちらも速度と容量ともに申し分ない仕様だ。

 電源ユニットはSilverstoneの「ET650-B」を搭載。このモデルは、80PLUS Bronze認証を取得した定格出力650Wで、比較的消費電力が抑えられたRTX 5060では十分な電源ユニットといえる。

CrystalDiskInfo(Version 9.7.0)の実行結果

価格は基本構成で24万6180円
BTOのベースモデルとしても価値ある存在

 ZEFT Z56ABの価格は、基本構成で24万6180円。安いとまではいわないが、Core Ultra 7 265Kをはじめとした構成でこの価格は、お買い得といっていい。ケースの拡張性も高く、ZEFT Z56ABをベースに、BTOで自分好みにカスタマイズしても面白い存在だろう。オフィスやクリエイティブ、それにゲーミングとさまざまな用途で活躍できる手ごろなマシンがほしいと考えている人にとって、このZEFT Z56ABは魅力的な1台だ。

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