Silent-Master NEO Z890をレビュー
超静音なRTX 5070搭載グラボのゲーミングPC、ベンチマーク中でもわずか約34.5dB
2025年07月20日 10時00分更新

世の中、「静音PC」と名乗るBTOパソコンは数多くある。単純に静かな動作だけを追求するなら、性能を妥協して発熱を抑えれば、たやすく実現できるだろう。そういった意味では、静音PCのハードルは決して高くない。しかし、多くの人が欲しいPCは「静かだけれど性能が低いPC」ではなく、「高性能のまま動作音が小さいPC」だ。
高性能なCPUやGPUを安定動作させるには、高性能なクーラーが必要になるが、得てして動作音が大きいものが多く、製品選びには知識が必要だ。もちろん、そのクーラーを効果的に使えるようなセッティングも大事で、技術と経験が求められる。そんな知識・技術・経験の結晶とも言える静音PCが、サイコム
の「Silent Master」シリーズだ。
特に注目は、理想の静音ビデオカードを求めるあまり、自分たちで作ってしまったという「Silent Master Graphics」(通称、SMG)シリーズを標準搭載しているところ。従来のGeForce RTX 40シリーズ搭載モデルは人気が高く、すでに売り切れてくやしい思いをした人もいることだろう。しかし、そんな方に朗報だ。
今回紹介する「Silent-Master NEO Z890
」では、GeForce RTX 50シリーズを採用した新たなSilent Master Graphicsシリーズを選べるようになっている。
試用機は標準構成からビデオカードがGeForce RTX 5070搭載モデル、CPUは「Core Ultra 7 265K」にカスタムされ、高性能な仕様となっていた。詳しく見ていこう。
| Silent-Master NEO Z890 | ||
|---|---|---|
| 標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
| CPU | インテル「Core Ultra 5 245K」 (14コア/14スレッド、最大5.2GHz) |
インテル「Core Ultra 7 265K」 (20コア/20スレッド、最大5.5GHz) |
| CPU クーラー |
Noctua「NH-U12S」(空冷、120mmファン、サイドフロー) | |
| マザー ボード |
ASRock「Z890 Pro RS WiFi」(インテルZ890、ATX) | |
| メモリー | 16GB(8GB×2)、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> |
32GB(16GB×2)、DDR5-5600 <メジャーチップ・JEDEC準拠品> |
| ストレージ | Crucial「T500 CT1000T500SSD8」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) | Crucial「T700 CT1000T700SSD3」(1TB M.2 SSD、PCIe 5.0) |
| 光学ドライブ | DVDスーパーマルチ | なし |
| ビデオ カード |
サイコム「Silent Master Graphics RTX5060Ti 16GB」(GeForce RTX 5060 Ti、16GB GDDR7) | サイコム「Silent Master Graphics RTX5070 12GB」(GeForce RTX 5070、12GB GDDR7) |
| 電源 ユニット |
Antec「NeoECO Gold NE650G M」(650W、80 PLUS GOLD) | ASRock「Steel Legend SL-750G」(750W、80 PLUS GOLD) |
| PCケース | Cooler Master「Silencio S600 MCS-S600-KN5N-S00」 (ATX、ミドルタワー) |
|
| PCケース ファン |
前面:Noctua「NF-A14 FLX」(140mm)、 背面:Noctua「NF-S12A FLX」(120mm) |
|
| OS | Microsoft「Windows 11 Home 64bit」 | |
| 直販価格 | 31万8360円~ | 38万940円 |
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