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「たった一度の取引のために、30万円ものコストがかかるのはおかしい」CEOがサービスの狙いを語る

購買業務の無駄なコスト“テールスペンド”を解決 Candexが日本市場へ本格参入

2025年07月14日 09時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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小口サプライヤーへの発注/支払いを仲介、窓口を一本化

 このテールスペンド問題に対して、Candexが提案するソリューションはシンプルだ。そうした小口サプライヤーとの取引はすべてCandexが仲介するかたちで、バイヤーは取引先をCandexに一本化する。これにより、バイヤーではCandexだけを取引先に登録すればよく、サプライヤーもより迅速に支払いを受けられる。Candexは、取引1件あたり3%の仲介手数料を受け取る。

 バイヤーでは取引先がCandexに変わるだけなので、既存の調達プロセスは一切変わらない。また、Candexは主要な購買発注システムに組み込みができるため、システム変更の必要もない。さらに、サプライヤーが経済制裁の対象になっていないか、マネーロンダリングに悪用されていないかといったコンプライアンスチェックについては、すべてCandexが代行するかたちだ。

Candexが提供するソリューションの仕組みは非常にシンプルだ

調達プロセスの流れ。バイヤーの発注先がCandexに変わるだけで、調達プロセスに変更はない

 なお、取引先のサプライヤーには「登録依頼メール」が送信され、オンラインでサプライヤー登録、発注内容の承認、取引規約への同意、支払い先口座の登録、バイヤーへの請求ができる。請求に基づいてバイヤーがCandexに支払いを行うと、Candexからもすみやかに(平均1.2日以内に)サプライヤーへの支払いが行われる。

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