16GBモデルの基本パフォーマンスをベンチマークでチェック
「Nucbox K6」のメインメモリー16GB、1TBモデルのパフォーマンスを、定番ベンチマークを使ってチェックしてみた。まずはCPUの処理能力を計測する「CINEBENCH 2024」からだ。
スコアはマルチコア824、シングルコア99だった。高スコアとは言えないが、最新アーキテクチャー「Zen 5」を採用する16スレッドの「Ryzen AI 7 350」で、マルチコアは約990、シングルコア約120となっているので、価格を考えれば十分なスコアと言えるだろう。
「Nucbox K6」にメモリーを増設または換装して、デュアルチャンネル動作にすれば、パフォーマンスは伸びる可能性がある点も見逃せないところだ。
まずまずのCPU性能を発揮したRyzen 7 7840HS。では、日常から学業、仕事で使うマイクロソフト「Office(Microsoft 365)」は、どうだろうか。実際にOfficeで処理を行なって、その性能を計測する「UL Procyon:Office Productivity Benchmark」でチェックしてみた。
総合スコアは5333となった。モバイル向けプロセッサー搭載PCとしては十分なスコアなので、Officeでのスムーズな作業ができそうだ。
写真の編集作業もスムーズにできそうだ
次はAdobeの画像編集系アプリケーション「Photoshop」と「Lightroom Classic」を実際に使って、パフォーマンスを計測する「UL Procyon:Photo Editing Benchmark」で確認していこう。
総合スコアは4345だった。CPU内蔵GPU、シングルチャンネル動作、メモリー容量16GBとしては、悪くないスコアと言える。主にPhotoshopでの作業を計測するImage Retouching scoreも、6173と高スコアでテスト中もスムーズに処理が進んでいた。
一方、Lightroom Classicでバッチ処理を行なう、Batch Processing scoreは3059という結果になった。3000後半から4000台に伸びてほしかったが、写真の画質を改善する「Enhance Details」など、負荷の高い処理で時間がかかっている様子だ。
ライトな使い方なら十分だろう。なお、ともにメモリー周りが影響するアプリケーションなので、デュアルチャンネル動作でのパフォーマンスアップは期待できるだろう。
メインにも使える「Nucbox K6」
数ある中華ブランドミニPCのひとつとなるGMKtec「Nucbox K6」は、買って満足のいく1台だった。少し安っぽく、放熱効果が期待できない樹脂製筐体など、確かに気になるところはゼロではない。それでもこの品質、スペック、パフォーマンスを備え、5万円台という価格は、素直に買いと言える。
5000円~1万円程度の追加予算が必要になるが、メインメモリーの16GB×2枚 32GB デュアルチャンネル化での伸びしろが残っているのもポイントな「Nucbox K6」。次回はメモリー増設(換装)後のパフォーマンスチェックから、ビデオメモリーの設定変更、UEFIのカスタマイズなど、Ryzenモバイルを搭載した「Nucbox K6」をさらに深掘りしてみよう。
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