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なんとプライムデーで5.5万円! GMKtecの手のひらサイズPC「Nucbox K6」は想定以上の性能で良いぞ

2025年07月12日 16時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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増設しやすく冷却対策の追加もできそうだ

 2つのパネルを外せば、メモリースロットとM.2拡張スロットを確認できるようになる。メモリーは国内で単体入手が難しい、中国 深センにあるTWSCというメーカーのモジュールだった。メモリーチップの刻印はTWSCで、製品シールからDDR5-5600 CL46-46-46-90 1.1Vと確認できた。

 GMKtec 16GBモデルを購入し、デュアルチャンネルに換装したユーザーが、オークションやフリマでメモリーを出品していることもまれにあるので、探してみるのもいいだろう。

メモリースロット。16GBモデルは、拡張スロットが1つ空いている

 標準搭載のM.2 SSDには薄型ヒートシンクが備わっており、表面には”Crucial PCIe G4X4 1TB”と入ったシールが貼ってあった。定番SSDメーカーCrucialブランドの製品なので、ひと安心だ。

 搭載SSDを確認すると、読み出し速度5000MB/秒、書き込み速度3600MB/秒を発揮するエントリーPCIe4.0×4 SSD「Crucial P3 Plus NVMe SSD」の1TBモデルだった。

 SSDの容量を30%ほど使用した状態で、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.6」を実行すると、Crucialのスペック値を超える結果を発揮していた。これなら不満を感じることはないだろう。

標準搭載のM.2 SSDは、薄型ヒートシンクを装備する。その隣りには、PCIe4.0×4接続に対応するM.2拡張スロットを確認できる

Crucial P3 Plus NVMe SSDの1TBモデル「CT1000P3PSSD8」が搭載されていた

十分な読み書き速度を発揮。書き込み速度に、メーカースペックから1000MB/秒も向上している

標準搭載M.2 SSDの下には、Wi-Fiモジュールが搭載されている

無線LANのアンテナは、筐体フロント側に配置されていた

基板四隅のネジを外すことで、基板の取り外しも可能。基板裏面を覆う薄型CPUクーラーを確認できる

 GMKtec「Nucbox K6」の作りや搭載パーツに大きな不満はなかった。ただ、熱が移動する筐体上面には放熱性のある金属素材を採用し、国内で単体購入できるメーカーのDDR5メモリーを搭載していたら、文句なしだっただろう。

Windows 11は”OEM”ライセンスだ

 外観と内部構造に続いては、「Nucbox K6」のパフォーマンスをチェックしていこう。

Windowsでシステムをチェックすると、デバイス名は「NucBox_K6」、製造元にGMKtecの名前を確認できた

CPUは、8コア/16スレッドで動作するRyzen 7 7840HS。Zen 4アーキテクチャーで、コードネームはPhoenixになる

CPUにはRadeon 780Mを内蔵している

ビデオメモリーとして、メインメモリーから3GBが割り当てられている。そのため、16GBモデルでは、メインメモリーの容量は12.8GBとして認識される

 「Nucbox K6」のプリインストールOSは、Windows 11 Proになる。世界で販売展開しているGMKtecなので心配はしていなかったが、念のため中華ブランドの不安要素としてあげられることのあるOSライセンスを確認した。

 結果は、PCメーカー向けに提供されているラインセスでPCに紐づけられた「OEM_DM channel」だった。後々、ほかのPCにライセンスを移すことはできないが、6万円のなかにWindows 11 Proが含まれていると考えると、素直に安いと感じることだろう。

コマンドプロンプトで「slmgr/dli」を実行すればOSのライセンスを確認できる。企業など、組織内で使用するために提供されているボリュームラインセス(VOLUME_M
AK channelなど)だった場合はNGだ

 Windows 11の再インストール時は自動で認証されるが、プロダクトキーを手元に残しておきたいなら、「レジストリ エディター(regedit.exe)」で確認できる。

 「\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\Current Version\SoftwareProtectionPlatform\」の「BackupProductKeyDefault\」を確認しよう。

レジストリで、プロダクトキーを確認。メモしておこう

 GMKtec独自のアプリケーションが、インストールされていることはなかった。ただ、「Microsoft 365」の複数言語パックがインストールされており、アンインストールが正常にできなかった。気になる人は、Windows 11をクリーンインストールして気分をスッキリさせるのがいいかもしれない。

「Microsoft 365」の言語パックは、アンインストールを実行してもなぜか項目が消えなかった。ちょっとモヤモヤするので、筆者はクリーンインストールを実行することにした

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