増設しやすく冷却対策の追加もできそうだ
2つのパネルを外せば、メモリースロットとM.2拡張スロットを確認できるようになる。メモリーは国内で単体入手が難しい、中国 深センにあるTWSCというメーカーのモジュールだった。メモリーチップの刻印はTWSCで、製品シールからDDR5-5600 CL46-46-46-90 1.1Vと確認できた。
GMKtec 16GBモデルを購入し、デュアルチャンネルに換装したユーザーが、オークションやフリマでメモリーを出品していることもまれにあるので、探してみるのもいいだろう。
標準搭載のM.2 SSDには薄型ヒートシンクが備わっており、表面には”Crucial PCIe G4X4 1TB”と入ったシールが貼ってあった。定番SSDメーカーCrucialブランドの製品なので、ひと安心だ。
搭載SSDを確認すると、読み出し速度5000MB/秒、書き込み速度3600MB/秒を発揮するエントリーPCIe4.0×4 SSD「Crucial P3 Plus NVMe SSD」の1TBモデルだった。
SSDの容量を30%ほど使用した状態で、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.6」を実行すると、Crucialのスペック値を超える結果を発揮していた。これなら不満を感じることはないだろう。
GMKtec「Nucbox K6」の作りや搭載パーツに大きな不満はなかった。ただ、熱が移動する筐体上面には放熱性のある金属素材を採用し、国内で単体購入できるメーカーのDDR5メモリーを搭載していたら、文句なしだっただろう。
Windows 11は”OEM”ライセンスだ
外観と内部構造に続いては、「Nucbox K6」のパフォーマンスをチェックしていこう。
「Nucbox K6」のプリインストールOSは、Windows 11 Proになる。世界で販売展開しているGMKtecなので心配はしていなかったが、念のため中華ブランドの不安要素としてあげられることのあるOSライセンスを確認した。
結果は、PCメーカー向けに提供されているラインセスでPCに紐づけられた「OEM_DM channel」だった。後々、ほかのPCにライセンスを移すことはできないが、6万円のなかにWindows 11 Proが含まれていると考えると、素直に安いと感じることだろう。
コマンドプロンプトで「slmgr/dli」を実行すればOSのライセンスを確認できる。企業など、組織内で使用するために提供されているボリュームラインセス(VOLUME_M
AK channelなど)だった場合はNGだ
Windows 11の再インストール時は自動で認証されるが、プロダクトキーを手元に残しておきたいなら、「レジストリ エディター(regedit.exe)」で確認できる。
「\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\Current Version\SoftwareProtectionPlatform\」の「BackupProductKeyDefault\」を確認しよう。
GMKtec独自のアプリケーションが、インストールされていることはなかった。ただ、「Microsoft 365」の複数言語パックがインストールされており、アンインストールが正常にできなかった。気になる人は、Windows 11をクリーンインストールして気分をスッキリさせるのがいいかもしれない。

























