ついに約933gになった! 10万円台で買える「ThinkPad X13 Gen 6」はしっかり丈夫で使いやすいおすすめの機種

文●ASCII

提供: レノボ・ジャパン

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使いやすさを提供する細部へのこだわり

 ThinkPad X13 Gen 6は非常に使いやすいパソコンに仕上がっている。そう感じる理由はやはりキーボードの打鍵感だ。

 打ちやすいキーボードを作るためには、様々なノウハウがあるが、ポイントはクリック感(タクタイル)を出すためのラバードームの構造や角度、つまりキーを押すフィーリングの改善と、キーボードの下に来るベースプレートの剛性感である。実はより重要なのは後者の方で、しっかりとして打ちやすいキーボードの条件は、キーそのものよりもそれを支える底板の強度と言ってもいい。ThinkPad X13 Gen 6ではキーおよび底板について素材から見直して安定感を出しているほか、ネジの位置も最適化してたわまずしっかりとしたフィーリングを出しているそうだ。

 ThinkPadはキーボードの良さが賞賛されることが多いが、本機のキーボードの出来も非常に良い。

 キーを押し込んだ際に左右がぐらつかず、ストンと正確にストロークして、安定した底板によってかっちりと止まる。最初にキーを押した瞬間からThinkPadらしさを感じるポイントだし、長年ThinkPadを使い続けてきた人であれば、変わらないキーボードのフィーリングに安心感が得られるだろう。キー自体は軽いが、取り付けが硬くブレないから、疲れない。文書や資料の作成に集中する時間が長い人にこそ勧めたいキーボードだ。

 ThinkPadらしいこだわりはほかにもある。その一つは閉じた状態から1本指で軽く開けるヒンジだ。これは簡単なようでいて、重量バランスの調整やヒンジのトルク調整を厳密に詰める必要があるため、難しいポイントでもある(さまざまなノートパソコンで試してみるといいかもしれない)。特徴的に感じるカメラ部分の張り出しも、指をかける場所として都合が良く、使い勝手の面でも合理性があるように思えるのが面白い。

 カーボン素材の天板やマットな質感があるパームレスト部分もThinkPadらしさを感じさせる特徴だ。他社にはないThinkPadの機能であり、差別化要素となっている。キーボードの手間には大型のタッチパッドも備えているが、ThinkPadを使うユーザーであればスティック型のトラックポイントをぜひ使いこなしてほしいところ。指をホームポジションに置いたまま、自然に使え、クリックに使うボタンの操作も自然にできる。

拡張性も十分、ビジネスノートとして申し分のない性能

 性能面ではPCMark 10のスコアが5800を超えており、ビジネスPCとしては高い水準の性能だ。SSDの速度も速く、アプリの起動やビデオ会議、ウェブブラウジングといったEssentialの数値は9000を超えており、日常のちょっとした操作でレスポンスの良さを感じられるだろう。

 端子については、USBメモリーなどを抜き差しする機会が多いUSB-A端子を右側、充電や高速なデータ転送、ディスプレー接続に使うUSB Type-C、HDMI端子などを左側にまとめている。USB Type-Cは左右に分かれていた方がいいという意見もあるだろうが、間隔が広く取られていて干渉しにくそうな点はいい。

 薄型の製品のため、深い低音の再現などでは不利だが、スピーカーの音も意外によく、画面から30〜40cm程度の近い距離でNetflixなどの映画を見ると自分の周囲に音が広がるような没入感が得られる。音の方向感やセリフの明瞭さがあってクリアな印象だ。最近のノートパソコンはビデオ会議などに使うシーンも増え、人の声などが大きく明瞭に聞こえる点が求められている。

 モバイルノートでは手が抜かれがちなスピーカーをあえてキーボードの左右に大きなスペースをとって置き、高音質を実現。これは動画視聴やビデオ会議など様々なシーンで活躍しそうだ。

 また、ベンチマークなどで高負荷をかけている際にも、ファンの音が静かで気にならないのもいいと思った点だ。ファンの音は作業の快適さだけでなく、スピーカーの聞きやすさなどにおいても重要だ。夏場ではパソコンの排熱のためフルに回す機会が増えると思うが、動作の安定性に加えて、快適性も備えているのがいい。