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OpenAIとジョニー・アイブ氏の「io」商標権侵害で訴えられる

2025年06月23日 10時10分更新

文● G. Raymond 編集●ASCII

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 OpenAIは6月22日ごろ、公式ウェブサイトから、著名なデザイナー、ジョナサン・アイブ(Jony Ive)氏との連携に関する告知動画や記事を急遽削除した。理由は米国連邦裁判所の命令に基づくもので、AIデバイスを開発するベンチャー「iyO(アイヨー)」から「io(アイオー)」という名称の商標権侵害を理由に訴えられたためだ。

 OpenAIは自社サイトの該当ページで「このページは、iyOによる当社の『io』という名称の使用に関する商標権侵害の申し立てに基づく裁判所命令により、一時的に閉鎖しています。申し立ての内容には同意せず、対応を検討しています」と説明している。

 iyOはGoogle X(Googleの先進技術開発部門)出身のリーダーが2021年に設立したAIベンチャー。主に音声ベースで操作する「画面のない」自然言語コンピューティングデバイスを開発しており、中核製品「iyO ONE」はユーザーの耳に装着し、音声のみでメールチェックやインターネット検索、各種タスクをこなすことができる。

 OpenAIとジョナサン・アイブ氏のパートナーシップは継続しており、AIデバイスの開発も進行中だ。しかし、現時点で「io」ブランドの使用については裁判所の命令により制限されており、今後の展開は訴訟の行方次第となる。

 

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