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OPPO、日本市場でAI戦略を本格始動! 「すべての人のパートナーに」を掲げRenoシリーズなど新製品一挙発表

2025年06月20日 08時30分更新

文● スピーディー末岡 編集●ASCII

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 OPPOは新製品発表会を開催し、日本市場における新たなAI戦略と、それを体現する最新スマートフォン「OPPO Reno13 A」、グローバル初披露となる「OPPO Reno 14 5G」、そしてAndroidタブレット「OPPO Pad 3 Matte Display Edition」やワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Buds3 Pro」といった新製品を発表した。

AIが日々のパートナーになる未来

 発表会冒頭ではオウガジャパン 専務取締役の河野謙三氏が登壇。「AIを一部の人だけのものではなく、すべての人の毎日のパートナーに」というビジョンの下、エントリーからハイエンドまで全ラインナップにAI機能を搭載していく方針を強調しました。

オウガジャパン 専務取締役 河野謙三氏

 OPPOのAI機能はクラウド型を採用しており、高性能なCPUに依存せずともスムーズに動作する点を説明しました。特に注目すべきはGoogleとの連携で、複数アプリ間でのシームレスなAI体験、Geminiとの統合による高速処理、そしてユーザーデータ保護のためのGoogle Cloudのコンフィデンシャルコンピューティングを活用したPrivate Compute Servicesの早期導入が挙げられました。

 同社は2025年末までに生成AI機能を1億人のユーザーに提供するという目標を掲げ、「Make Your Moment」という新ブランドスローガンを発表しました。これは単なる目標ではなく、「1億の物語、1億のメイクユアモーメントへの躍動」を意味し、AIを通じてユーザーが「まだ知らない自分らしさ」を見つけ、自由に表現できるようになることをミッションとしています。また、日本独自のニーズに応えるため、プライバシーとセキュリティーを最優先に開発されたAIを強調しました。

5万円以下という価格で本格AI体験「OPPO Reno13 A」

 日本市場向けReno Aシリーズの最新モデル「OPPO Reno13 A」は、4万8800円という価格ながら、フラッグシップモデルに匹敵するAI機能を搭載しています。「AI消しゴム2.0」による人物のワンタップ削除や、窓ガラス越しの撮影で反射を除去する「AI反射除去」、解像度の低い写真を鮮明化する「AI鮮明度強化」、手ブレ・被写体ブレを補正する「AIぼけ除去」など、高度な写真編集機能が満載です。

 さらに、「AIスタジオ」では顔写真からAIポートレートを生成したり、実写を漫画風イラストに変換するAIディイメージ機能も利用可能。テキスト関連では、AIライター、AIサマリー、AI添削、さらには標準レコーダーアプリでの文字起こしや要約機能も搭載され、日常の多様なシーンでAIが活躍します。

 ハードウェア面では、5800mAhの大容量バッテリーを搭載し、5年後も80%の容量を維持する長寿命設計。業界最高水準のIPX9相当の防水性能に加え、MIL規格に合格した高い耐久性を誇ります。ディスプレーは6.7型有機ELでリフレッシュレートは120Hzに対応。カメラは光学式手ブレ補正対応の約5000万画素広角カメラを含む3眼構成で、4K動画撮影も可能です。自社開発のTrinity Engineにより、5年間のサクサクな操作感を保証する点も魅力です。本日より予約開始、6月26日発売です。

ワールドプレミアとなった「OPPO Reno 14 5G」
ミドルレンジを再定義する

 今回の発表会で特筆すべきは、日本がグローバルでの初披露の場となった「OPPO Reno 14 5G」です。同モデルは「価格と性能のミドルレンジの常識を覆す」と位置づけられ、7万9800円で7月17日に発売されます。

 特にカメラ性能は、5000万画素のメイン広角カメラに加え、光学3.5倍の望遠カメラを搭載。高輝度なフラッシュライトを3基搭載し、逆光や暗い場所でも表情を明るく、背景も鮮やかに捉えます。AI最高構成は最適な構図を提案し、AI表情編集は集合写真で目をつむってしまった人の表情を自動生成して置き換えることが可能。また、IP69の強力な防水性能により、水深2mでの水中撮影も楽しめます。

 高性能なMediaTekのCPU「Dimensity 8350」と、高度な冷却システムにより、3時間の高負荷ゲームプレイでも安定して120fpsを維持するというゲーミング性能を誇ります。6600mAhの大容量バッテリーは、わずか48分でフル充電でき、約2日間の連続使用を可能にします。

反射を抑え、紙のような書き心地を実現
「OPPO Pad 3 Matte Display Edition」

 タブレット市場にも革新をもたらす「OPPO Pad 3 マットディスプレイエディション」は、7万9800円で6月26日に発売されます。世界で初めてアンチリフレクティブマットディスプレイを採用し、光の反射を最大97%低減。まるで紙に書いているかのような書き心地を実現し、従来のペーパーライクフィルムが不要になります。

 2.8Kの高解像度ディスプレイは、書籍と同じ7:5のアスペクト比を採用し、読書や文書作成に最適です。AIアシスタント機能、写真編集機能、Gemini対応など、生産性を向上させるAI機能も充実しています。9520mAhの大容量バッテリーと6.3mmの薄型設計も特徴です。AIボタン搭載のスマートキーボードやOPPO Pencil 2など、周辺機器も充実しています。

激安だけど音がイイ! ワイヤレスイヤホンも登場
「OPPO Enco Buds 3 Pro」

 さらに、ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Buds 3 Pro」も2980円で6月26日に発売されます。最大54時間の音楽再生が可能で、10分の充電で約4時間使用できる急速充電に対応。12.4mmの大型ドライバーによる迫力あるサウンドと、IP55の防塵防水性能を備えています。

【まとめ】日本市場におけるAI普及の第一歩
OPPOのAIを体験出来るイベントも開催

 今回の発表は、OPPOが日本市場におけるAI普及に本腰を入れる姿勢を明確に示しました。AI体験を一部のハイエンドユーザーだけでなく、幅広い価格帯の製品に展開していくというその「全方位戦略」は、AIを強力に推進するものです。日本独自のニーズに応えるプライバシーとセキュリティーへの配慮も強調されており、Googleとの協力体制がその基盤となっています。

 また、8月11日から原宿で開催されるAIラボでは、実際にOPPO AIを体験できるリアルイベントも予定されており、AIがもたらす「新しい自分」の発見を、ぜひ直接体験してみてください。

OPPO Reno13 Aを写真で見る

OPPO Reno 14 5Gを写真で見る

AIスタジオで作成したセルフィー写真。女性のテンプレートに男性の顔を自然にはめられる

テンプレートはさまざまなジャンルがある

真っ暗な部屋でフラッシュを炊いてハレーションがおきても、AIがこのように自然に調整してくれる

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