CNAPP市場で注目、「有害な組み合わせ」によるリスク評価とは?
Googleが巨額買収したセキュリティベンダーWiz、CEOが特徴や戦略を語る
2025年06月04日 07時00分更新
日本企業の「クラウドアジリティ」「セキュリティ」両立をサポート
日本法人であるWiz Cloud Japanの設立からおよそ6カ月。記者説明会の前日に開催された日本法人のローンチイベントには、顧客企業やパートナー(SIerやMSSPなど)から110名の参加があったという。
日本法人代表の山中氏は、日本市場における事業戦略として、国内データセンター(東京/大阪リージョン)の開設、プラットフォームの日本語化、日本語によるローカルサポートの提供、国内でのパートナーエコシステムの構築と拡大、トレーニングやドキュメントの日本語化といった取り組みを進めていくと話す。
山中氏は、日本企業が取り組んできたDX(デジタル変革)においては、「セキュリティに対する懸念」がイノベーションを阻害する要因になっていると指摘する。
「言い方を変えると、『クラウドネイティブのアジリティ』と『エンタープライズレベルのセキュリティ』が“OR”の関係(どちらか一方だけ)になっているのではないか。Wizならば、これを“AND”の関係(両方とも)に変えて、セキュリティリスクを低減しながらイノベーションをさらに加速していく、それが可能だと考えている」(山中氏)
そのためには、従来のサイロ化されたポイントセキュリティ製品ではなく、あらゆる立場のユーザーが共通で利用できるプラットフォーム製品を導入し、新たなクラウドセキュリティの運用モデルによる「セキュリティの民主化」を進めることが必要だと述べた。
なお、国内におけるターゲット企業について山中氏は、まずは「クラウドベースでビジネスを運営している企業」や「大手企業」だと述べた。またパートナーについては、SIerに加えてMSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダ)にもプラットフォームを提供していきたいと話す。
またラジク氏は、Googleによる買収完了後も、現在のマルチクラウド展開戦略は継続すると説明した。それ以外の詳細な戦略については、あらためて買収完了後に計画し、発表するとしている。











