目の疲れは正直まだある
ただ一方で、仕事をするうえでは気になる点もあった。それが眼精疲労だ。「文字最適化」機能をオンにして文字を読みやすくすることはできるが、普通に目が疲れ、1時間に1回ほど休憩を挟むことになった。顔をちょっと動かしたとき微妙に文字がゆがんだりチラつくこともあり、これも地味に目にきた。以前、他のVRを試したときにも同じことを感じたが、まだ完全には克服されてないのかも。本体重量が軽いとはいえ、鼻や耳のあたりも若干疲れてきた。使用後は本体がやや熱くなったが、そこはあまり気にならない。夏場だとまた違うかもしれないが。
なので正直、毎日8時間の仕事にフル活用するには、眼精疲労がネックになって厳しそうだ。SNS(X)を見たり、アニメを見るくらいならいいかもしれないが、長時間集中して原稿を読んだり書いたりするのは個人的には厳しい。アップル「Vision Pro」のように解像度がさらに高く、本物のモニターと同じように目に映り、XREALの軽さを持ち合わせたデバイスが出てくれれば、完全に移行できるのではないか。我ながら要求レベルが高すぎる。
それと、単純に画面をミラーリングして使っているだけだと、XREAL Eyeの6DoF機能が活躍する場面はあまりなかった。ミラーリング画面を目の前に固定するだけなら、XREAL Oneの3DoFだけでもできる。6Dof効果を生かしてミラーリング画面を下から覗きこめても、特に嬉しくはない。水平の取りやすさもXREAL Eye無しでも同じだ。せっかくのカメラも、在宅ワーク中に撮りたい写真はない。別売りのARデバイス「XREAL Beam Pro」を使い、空間コンピューター体験をするときなどには役立ちそうだ。












