納税関係の詐欺メール/SMSに注意
執筆現在、世間は証券会社口座の乗っ取りトラブルで大騒ぎ。警察庁も注意を促していますが、昨年の今頃は、定額減税制度に便乗した特殊詐欺への注意喚起が発表されていました(参考:「定額減税で還付金をもらえる」と電話が!→詐欺です)。
これは国税庁や税務署を騙り、「定額減税に伴う還付金が振り込まれます」という文面のメールやSMSを送り付けて偽Webサイトに誘導し、銀行口座関連の個人情報を窃取する手口が続出したことによるもので、ほかにも電話口で同様に騙った挙句、被害者にATMを操作させて金銭を詐欺師の口座に振り込ませるパターンもありました。
上記のようないわゆる「振り込め詐欺」はもはや誰でも遭遇しかねないトラブルとなっており、ひとり暮らしの高齢者宅は特に注意が必要です。「還付のためにATMを操作することはない」「還付金がある場合は役所から必ず通知が届く。ただし電話で伝えることはない」という2点を覚えておきましょう。
もともと5月から6月にかけては、比較的該当者が多い自動車税や固有資産税の催促が役所から届いたり、納付期限だったりする時期ということもあり、毎年「税金が未納だ」「財産を差押する」などのフィッシングメール/SMSが飛び交う時期でもあります。
こちらについても、「税金の納付を電子メールやSMSで催促することはない」「電話の場合は、銀行口座を指定したうえで振り込みを求めてくるものはニセモノ」という2点を押さえておくと、真偽がわかりやすくなるでしょう。
AIに判別を任せるのはいかが?
上記のような「真偽を判別するテクニック」は覚えておくことに越したことはありませんが、すべてを把握することは困難です。判断力を養うだけでなく、テクノロジーにある程度任せて自動化してしまうのも1つの手と言えます。
たとえばマカフィーのセキュリティ対策製品の一部には「マカフィー 詐欺メッセージ対策」という機能が追加されています。
現状ではSMSに限られるものの、独自のAI技術で「SMSの内容が詐欺か否か?」を判別し、警告を発してくれます。転ばぬ先の杖として、高齢者のパソコンやスマホに導入すると良いかもしれません。




