前回、ひょんなことから人生2度目のPC自作に挑戦することになったドリブル松永が、マニュアルだけではなく動画やウェブサイトを参考にしながら、PC自作を進めていったというお話を紹介しました。
今どきマニュアルではなく動画から観る? 編集部若手ドリブル松永、ドスパラセレクトのPCパーツで人生2台目のPC自作
前回をまだご覧になっていない方は、上のリンクからぜひそちらの記事から見ていただきたいのですが、今回はドスパラに協力いただいて、ドリブル松永にはドスパラセレクトおよびドスパラ限定モデルのパーツ一式で自作パソコン1台を組み立ててもらいました。
前半で組んだのは、CPU、メモリーをマザーボードに装着して、ファンやフロントインターフェース、オーディオのケーブルをつないだところまで。後半では、CPUクーラーの取り付けと、ビデオカードの装着をして、ケーブルをすべてつないでBIOSを起動するまでを行なってもらいました。
前述のとおり、動画やウェブサイトを駆使しながら、最初は少し間違えながらも、難しいケーブルの接続はほとんどつまずかずにこなしてしまい、人生2回目ではあるもののしっかりとPC自作に対して成長を感じる工程となりました。
マニュアルにはないあるあるな失敗とは?
あとは、水冷CPUクーラーとビデオカードを装着するだけ。しかし、あと少しで完成と油断したところでやってくるのが、単純な失敗です。
それは、CPUクーラーを装着するときに起こりました。簡易水冷クーラーの「ドスパラセレクト L360M-RGB-WH」(以下、L360M-RGB-WH)は、ホワイトな3連ファンのラジエーターを採用し、1万2800円からと簡易水冷としてはリーズナブルなのも特徴のモデルとなっています。
ドリブル松永は「これは覚えてます! ラジエーターを天面に装着すればいいんですよね!」と自信満々に装着し始めました。もはや自作PCについてはだいたいわかったと言わんばかりに、何も考えずにラジエーターを天面に取り付けていくドリブル松永。しかし、装着し終わったときにあることに気付きました。
それは、ラジエーターの向きです。L360M-RGB-WHは箱に入っているときからラジエーターファンが取り付けてあるので、ファンブレードの向きを気にする必要はありません。しかし、ポンプが伸びているほうをどっち向きに取り付けるかというのは、ユーザー次第となります。
ここでドリブル松永は、以前にPC自作したときと同じ向きで取り付けました。しかし、今回はケースが違います。取り付けて自分で「ん?」ってなっていました。
なぜかというと、後ろのファンとポンプが干渉してしまっていたからです。ドリブル松永は「これ、当たってますけど大丈夫ですかね?」と聞いてきたので「うん、ダメだね」と返しました。
これ、実は取り付けたのは失敗ではあるんですけど、運よく軽めの失敗となっています。私が初心者のころは、このあとにヘッドにグリスを塗って、CPUに取り付けてから「あ、逆の方がよかった」と気付き、すべてを取り外してラジエーターを逆に取り付ける……なんて失敗をしたこともありました。そのため、この段階で気付いたというのは、軽傷といっていいでしょう。
反対に付け直したドリブル松永は次に、ヘッドを何も塗らずに押し当てようとします。これは完全なミスです。「松永君、グリス塗ってないよ」というと、「え、グリスって何ですか?」と焦った様子。最近では最初からグリスが塗ってある簡易水冷も珍しくありません。そのため、そういった製品で自作すると、グリスは自分で塗るものではないと思ってしまうこともあるかもしれません。そのため、マニュアルを読んだり、しっかりとグリスが塗ってあるか確認したりして、塗ってなければグリスを塗るようにしましょう。
ここでついにマニュアルを取り出したドリブル松永は、グリスを塗り始めます。ここでありがちなのがグリスの量が多すぎるということ。これは、正直少なすぎるよりはいいんですけど、CPUに装着するとグリスは伸びるため、塗りすぎるとはみ出てしまいます。
多分に漏れず、ドリブル松永も「ちょっと多いかな?」と思うくらいの量を塗っていました。「ちょっと多いかも?」と伝えましたが、「え、そうなんですか?」と言いながら気にせずCPUに装着しようとします。
しかし、マウントをつけ忘れているドリブル松永。「あれ、これどうやって付けるんですか?」と聞いてくる。そこで、マニュアルを指さしました。すると「あ、そうでした」と素直にマニュアルを見るドリブル松永。無事マウントを装着します。
これにて、ヘッドはCPUに装着完了。さすがに懲りたドリブル松永は、マニュアルを見ながらCPUクーラーのケーブルと、RGB用のケーブルを接続しました。ホッと一息、あとはビデオカードだけです。

















