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前モデルPx7 S2eから何が変わった? 上位モデルとの比較も

この音、もう“オーディオ好き”だけのものじゃない。毎日の音楽が楽しくなる「B&W Px7 S3」

2025年05月13日 11時00分更新

文● 貝塚/ASCII

提供: ディーアンドエムホールディングス

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Px7 S3は、心を高揚させる「面白い買い物」

 少し話が逸れるが、「買い物」をするときに、何を優先するだろうか。

 例えば洋服のジャケットを買う際、予算の中で「最もいい選択肢は何か」と考えるなら……素材、仕立て、シルエット、ブランドの哲学、ブランドの人気度や知名度。優先事項は、人により大きく異なるかもしれない。

 こうした例で考えてみると、Bowers & Wilkinsは、ハイエンドオーディオらしいブランド哲学を持った一見”通好み”のブランドだが、Px7 S3を手にしてみると意外にも親しみやすい使い心地で、日常に上質さが寄り添ってくれるような、不思議な魅力を持ったブランドでもある。

 ジャケットの例に例えると、「このブランドは歴史もあるしファッション通の人が買うブランドだから、ちょっと自分にはハードルが高いかなー」と思いつつ着てみると、意外にしっくりきたりして、しかも似合ってしまったりする。

 「そうか、こんな風に、着るとわかる魅力があるから、長い歴史の中でずっと人気のブランドなんだなー」と気付ける。買った後、ずっといい着心地とモノとしての存在感で、日常を彩ってくれる。そばに置いておくと、自然と気分が高揚する。Bowers & Wilkinsはそんなブランドだと思う。

付属のキャリングケースに収納して、コンパクトに持ち運べる。ケースは非常にしっかりした造りだ

 余談だが、(オーディオ関係に特に知見を持たない)妻にも聴いてもらって感想を求めたところ、「これを持っていたら、いつも聴いている音楽を聴くだけでも、すごく楽しい時間になるねー」と言っていたので、音に詳しいとか、オーディオが好きとか興味がないなどに関わらず、Bowers & Wilkinsの音には魅力があるのだと思った。

 Bowers & Wilkinsの最新作「Px7 S3」は、かねてからのブランドのファンにはもちろんオススメなのだが、「うーん、あまりマニアックなものはねー」と思ってきた人にこそ、試してほしい製品だ。

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