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動作分析や疲労度の測定もできる骨伝導防水ヘッドホン「SUUNTO AQUA」

2025年05月07日 06時00分更新

文● 中田ボンベ@dcp 編集● ASCII STARTUP

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 一般的なヘッドホンは、内部に水が入ると故障の原因になるため、水の中での使用はNG。そのため、水中のスポーツで音楽を楽しむには専用のヘッドホンが必要だ。

 フィンランドのスポーツウォッチメーカーSUUNTO(スント)の「SUUNTO AQUA」は、水の中で音楽を聞くだけでなく、身体情報も測定できるとして注目を集めている骨伝導ヘッドホンだ。

人間工学に基づいた付け心地の良い設計

「SUUNTO AQUA」は、水泳など水の中のスポーツに対応した骨伝導ヘッドホンだ。「完全な防塵構造で水面下での使用が可能」であることを示す「IP68」(8級の防水性能)となっており、水に塗れるスポーツでも利用できるようになっている。

 骨伝導のため耳をふさがない「オープンエアータイプ」であることに加え、人間工学に基づいた設計で、しっかりとホールドしつつも、快適かつ自然な付け心地を実現している。また、重量35グラムと非常に軽いことも、装着を感じさせないポイントだ。

 音楽を楽しむ際は、Bluetoothでスマートフォンとペアリングするほか、本体内部に32GBのオフラインオーディオストレージにあらかじめインストールしておくことも可能。スマートフォンの所持が難しいシーンでも好きな音楽を聞きながらスポーツに励むことができる。

動作分析や疲労度の測定もできる

 自由形と平泳ぎの2種類のストロークを認識するシステムも備えており、運動開始時に自動的にストロークを検知。ストローク姿勢、ヘッドピッチ角度、呼吸頻度、グライド時間といった水泳中の動作データを収集する。

 取得したデータは「水泳分析に特化したアルゴリズム」に基づいて解析され、最適な動作やトレーニングの提案を行なう。

 興味深いのがどれだけ疲労がたまっているのかといった「身体状態」のモニタリングが行える点だ。

 本体には測定用のセンサーが内蔵されており、ジャンプテストの結果とあらかじめ測定しておいたユーザーデータを比較。ワークアウト後のユーザーの体幹と脚の筋肉の疲労度などを分析し、けがの防止や疲労からの回復のサポートまでできる。

 他にも、首の振り方で曲の切り替えや着信の接続、切断ができるヘッドジェスチャーコントロール機能も搭載。手で機器の操作をするのが難しいワークアウト中でも、手ぶらで操作可能だ。

 1時間の充電時間で音楽のみであれば約10時間の再生が可能。価格は3万2880円となっている。GREEN FUNDINGで2024年12月に行なわれたクラウドファンディングでは、早々に目標金額を達成するなど大きな注目を集めており、マリンスポーツが活発になるこれからの季節はさらに需要が増しそうだ。

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