松本典子の「はじめよう！Azure Logic Apps／Power Automateでノーコード／ローコード」 第48回

「備品購入」「経費申請」など、承認者やその数が異なる承認ルートをまとめて処理

Power Automateで「複数の承認ルート」対応の承認ワークフローを作ろう

3-5-1. 「はい」の場合：項目の取得

　条件分岐が「はい」の場合、つまり「申請の種類」が「備品購入」の場合のフローを作成していきます。

承認ルート「備品購入承認」

　SPOリスト「ApproverList」から、承認ルート「備品購入承認」を取得します。 検索窓に「SharePoint」と入力してコネクタをクリックし、アクションから「項目の取得」を選択します。

アクションの設定：項目の取得

　このアクションに設定する内容は次のとおりです。

　（1）サイトのアドレス：SharePointリスト「ApproverList」を作成したサイトを指定
　（2）リスト名：「ApproverList」を選択
　（3）ID：「1」を入力

　このアクションで承認ルート「備品購入承認」の承認者情報を取得できました。

3-5-2. 「はい」の場合：開始して承認を待機

　続いて「承認」コネクタの「開始して承認を待機」を実行します。検索窓に「承認」と入力してコネクタをクリックし、アクションから「開始して承認を待機」を選択します。

アクションの設定：開始して承認を待機

　このアクションに設定する内容は次のとおりです。

　（1）承認の種類：「連続した承認」を選択
　（2）タイトル：動的なコンテンツ「項目の取得」の「タイトル」を選択
　（3）承認ステップ担当者：動的なコンテンツ「項目の取得」の「Approver01Email」、「Approver02Email」を設定
　（4）詳細：申請者、申請日、申請内容など、承認側がわかりやすい内容を入力。今回は動的なコンテンツ「項目の作成」の各項目を設定
　（5）要求元：動的なコンテンツ「応答の詳細を取得する」の「申請者メールアドレス」を設定

3-5-3. はいの場合：項目の更新

　最後に、SharePointリスト「EmployeeApplicationList」のステータスを変更する処理を追加します。検索窓に「SharePoint」と入力してコネクタをクリックし、アクションから「項目の更新」を選択します。

アクションの設定：項目の更新

　このアクションに設定する内容は次のとおりです。

　（1）サイトのアドレス：SharePointリスト「EmployeeApplicationList」があるサイトを指定
　（2）リスト名：「EmployeeApplicationList」を選択
　（3）ID:動的なコンテンツ「項目の作成」の「ID」を選択
　（4）ステータス Value：「完了」を選択