モーダル小嶋の「これを食べたくなったので」 第37回

松屋のセネガル料理「マフェ」は“ごろごろ煮込みトマトチキンカレー”感覚で食べられます

「マフェ」
松屋
4月1日発売
830円
https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/whatsnew/menu/95688.html

世界の料理シリーズからセネガル料理が参上

　ジョージアの「シュクメルリ」を筆頭に、リトアニア、ポーランド、ペルーなど、さまざまな世界の料理をアレンジして限定メニューにしている松屋。4月1日から、セネガル共和国の家庭料理「マフェ」を全国の店舗で販売しています。

　「マフェ」は、西アフリカのセネガルで広く親しまれている家庭料理で、ごはんにソースをかけた盛り付けが特徴。

　今回販売するメニューは、セネガルの伝統的な調理法を参考に、松屋流のアレンジを加えたもの。チキンとピーナッツバター煮込みのソースを使用し、松屋名物“ごろチキ仕様”になっています。クリーミーなソースとチキンに加えて、本場同様の具材としてオクラやタマネギも入っているそう。

　4月1日から8日までは、モバイルクーポンで50円引きの特典も用意されています。

　2024年11月のテスト販売時には、セネガル大使からも高い評価を得たそうです。そう、実は昨年に限定の店舗でテスト販売されたもので、今回は満を持しての全国展開となります。

パンチの効いたガッツリした味

本場でもごはんと合わせて提供されるので、“正しい”食べ方かも。みそ汁はともかく……

　マフェとは、フランス語でいうところの「ソース・アラシッド（Sauce arachide）」。ピーナッツのペーストをベースにしたソースです。前述のように、ピューレ状に煮込んだソースをごはんにかけて提供することもあるので、日本で暮らす人たちから見るとカレーライスのような風情になります。

見た目としてはかなり“松屋のメニュー”という雰囲気

　というわけで、ごはんと一緒に定食スタイルでメニューを提供する松屋がアレンジするには向いている料理といえるかもしれません。実際、「ピーナッツバターを入れたトマト味のピューレ」という感じになっています。

ピーナッツバターのコクもありますが、酸味も十分にあり、トマトカレーっぽさもある

　味としてはスパイス感が強いですし、タマネギの甘味も感じられなくはありませんが、基本はパンチの効いたガッツリした味。にんにくも効いています。とろみもそれなりにあるものの、ごはんと合わせると「トマトカレー」という雰囲気に。

ごろごろサイズのチキンが特徴

　そういった味わいなので、当然チキンとの相性もよいです。松屋の“ごろごろチキン”がたくさん入っているので、さながら“ごろごろ煮込みトマトチキンカレー”感覚で食べられます。辛さはさほどでもないかな。辛いものが苦手な人でも大丈夫……の範囲だと思います。

オクラはあくまでアクセント

　ちなみにオクラは若干のとろみ付けに寄与しているものの、たくさん入っているわけではないので、あくまでアクセントといったところです。

スパイシーなトマトカレーとして楽しめる

まさか、みそ汁もセネガル料理と合わせて提供されるとは思っていなかっただろう

　日本で暮らしていると、なかなかセネガル料理に触れるきっかけもないでしょう。松屋の「マフェ」はセネガル料理の雰囲気を入れつつ、松屋らしいしっかりしたカレー系の味に仕上げているので、比較的食べやすいはずです。

　オクラやピーナッツバターが入っていることや、にんにくの刺激などもあり、スパイシーなトマトカレーとして楽しめるのではないでしょうか。

　聞いたことがないから食べてみたいという人にはもちろん、カレーが食べたいけど、いつものとは一味違うものがいい……という場合にもオススメできるかと。

※価格は税込表記です。

モーダル小嶋

1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。

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