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OpenAI、6年ぶりにオープンAIモデル提供へ 「GPT-2」以来

2025年04月02日 10時00分更新

文● G. Raymond 編集●ASCII

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 OpenAIが4月1日、6年ぶりにオープンなAIモデルを提供する計画を発表した。2019年にリリースされた「GPT-2」以来、初めての「オープンウェイトモデル」として登場する予定だ。具体的な性能やリリース時期については詳細を明らかにしていないが、「高度な推論能力」を備えているとされ、時期的には2025年夏までにリリースされる可能性が高い。

 オープンウェイトモデルとは、開発者がモデルの訓練済みパラメーター(重み)にアクセスし、自身の目的に応じて利用・改良できる形式のモデルのこと。完全なオープンソースモデルとは異なり、基盤となるコードやデータは公開されない。

 OpenAIのサム・アルトマンCEOはSNS(X)で、「長年検討してきたが、他の優先事項が先行していた。今こそ重要な時期だと感じている」と述べるとともに、今回の取り組みがAIコミュニティとの協力を強化し、透明性とアクセス性を向上させることを目指していると説明した。

 この動きは、中国のDeepSeekなど競合他社がオープン戦略で成長している状況への対応とも言える。これまで閉鎖的なモデル提供を続けてきたOpenAIだが、アルトマン氏自身も「過去の戦略が正しいとは言えない」と認めており(2025年2月1日にRedditで実施した「Ask Me Anything」での発言)、新たな方向性を模索していることを示している。

 

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