NECは、2025年3月13日、スマートフォンやタブレットで撮影した映像から、腰痛改善のエクササイズが正確にできているかを判定するAI技術を開発したことを発表した。
日本人の5人に1人が悩んでいると言われる腰痛の多くは、痛みが長く続く“慢性腰痛”であり、継続的なエクササイズなどによって症状の改善を図る必要がある。しかし、専門家の指示を受けることが難しい自宅などでは、正しくエクササイズを行えないことが多く、改善がみられなかったり、逆に痛みが悪化したりする例が報告されているという。
今回NECは、ヒトの骨格を画像認識するAI技術を、慢性腰痛の改善エクササイズの動きに合わせて改良。一般には見分けが難しい、理学療法士が注目する背中の動きなどをAIが高精度で推定して、正しい動きが行われているかをチェックする機能を実現した。特別なセンサーの装着も不要で、スマートフォンやタブレット端末で映像撮影するだけで利用できる。
加えて、エクササイズの判定内容に基づく専門的なアドバイスを、NECの独自生成AI(LLM)である「cotomi」が分かりやすく提示する。
NECは、「NECカラダケア神楽坂店」の支援のもとで、本技術の有効性を検証し、2025年度のサービス提供を目指すという。
