さくらインターネットは、2025年3月12日、パブリッククラウド「さくらのクラウド」において、2月に13個の新機能を追加したことを公表した。新機能のうち12個がβ版での提供となり、それぞれβ期間中は無料で利用できる。
さくらのクラウドは、2025年度末までに技術要件を満たすことを条件に、「ガバメントクラウド」に採択されている。この条件を満たすべく、さまざまな機能の実装を進めているところだ。2024年12月末時点では、開発計画全体に影響のある遅れはなく、順調な開発進捗となっている。
今回、2月に追加されたサービスは以下の通り。
・サービス・ウェブサイトの稼働情報:
さくらのクラウドの各サービスおよび各種サイトの稼働状況を表示するサービス。
・AppRun β版:
コンテナイメージから簡単にアプリケーションをデプロイし、自動でスケーリングできるマネージドサービス。サーバーの設定や環境構築等の複雑なプロセスが不要で、コントロールパネルから操作するだけでアプリケーションの作成から公開、その後の管理まで自動化できる。
・シンプルMQ β版:
ソフトウェアコンポーネント間でのデータの送受信ができるマネージド型のメッセージキューサービス。ソフトウェア同士を非同期に連携できる。
・シンプル通知 β版:
メールや Webhookを利用して、通知を送信できるサービス。Webhookは、SlackやDiscord、Microsoft Teams、IFTTT、Zapierに対応する。
・EventBus β版:
イベント検知サービスとジョブスケジュールサービスを統合したマネージドサービス。スケジュールトリガーを利用して、自動でジョブを実行可能。イベントソースの検知機能も今後追加予定だ。
・シークレットマネージャ β版:
シークレット情報を管理・保管するためのサービス。
・KMS(Key Management Service) β版:
暗号鍵のライフサイクル管理のためのサービス。
・APIゲートウェイ β版:
Web APIのルーティングやリクエスト・レスポンス変換、認証認可をするマネージドサービス。
・NoSQL β版:
パフォーマンスを犠牲にすることなくスケーラビリティと高可用性を実現した、Apache Cassandra互換のマネージドデータベースサービス。
・クラウドHSM β版:
HSM(Hardware Security Module)のリソースをクラウド上で提供するサービス。
・モニタリングスイート β版:
システム監視を行うためのプラットフォーム。さくらのクラウドおよびその他のクラウド、オンプレミスなどの多様な環境を一元管理し、可視化できる。
・Workflows β版:
さくらのクラウド上で、ワークフローを実行するためのプラットフォーム。ワークフローを用いて、反復実行するための特定操作をYAML(YAML Ain’t Markup Language)で定義できる。
・マイグレーションサービス(移行ツール)β版:
VMware環境から「さくらのクラウド」へ効率的に移行するためのツール。









