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ガバメントクラウドにおける開発計画も順調

大手クラウドに着々と近づくさくらのクラウド 「AppRun」含む13個の新機能

2025年03月14日 07時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 さくらインターネットは、2025年3月12日、パブリッククラウド「さくらのクラウド」において、2月に13個の新機能を追加したことを公表した。新機能のうち12個がβ版での提供となり、それぞれβ期間中は無料で利用できる。

 さくらのクラウドは、2025年度末までに技術要件を満たすことを条件に、「ガバメントクラウド」に採択されている。この条件を満たすべく、さまざまな機能の実装を進めているところだ。2024年12月末時点では、開発計画全体に影響のある遅れはなく、順調な開発進捗となっている。

 今回、2月に追加されたサービスは以下の通り。

・サービス・ウェブサイトの稼働情報
さくらのクラウドの各サービスおよび各種サイトの稼働状況を表示するサービス。

・AppRun β版
コンテナイメージから簡単にアプリケーションをデプロイし、自動でスケーリングできるマネージドサービス。サーバーの設定や環境構築等の複雑なプロセスが不要で、コントロールパネルから操作するだけでアプリケーションの作成から公開、その後の管理まで自動化できる。

AppRun β版は2月4日より提供開始された

・シンプルMQ β版
ソフトウェアコンポーネント間でのデータの送受信ができるマネージド型のメッセージキューサービス。ソフトウェア同士を非同期に連携できる。

・シンプル通知 β版
メールや Webhookを利用して、通知を送信できるサービス。Webhookは、SlackやDiscord、Microsoft Teams、IFTTT、Zapierに対応する。

・EventBus β版
イベント検知サービスとジョブスケジュールサービスを統合したマネージドサービス。スケジュールトリガーを利用して、自動でジョブを実行可能。イベントソースの検知機能も今後追加予定だ。

・シークレットマネージャ β版
シークレット情報を管理・保管するためのサービス。

・KMS(Key Management Service) β版
暗号鍵のライフサイクル管理のためのサービス。

・APIゲートウェイ β版
Web APIのルーティングやリクエスト・レスポンス変換、認証認可をするマネージドサービス。

・NoSQL β版
パフォーマンスを犠牲にすることなくスケーラビリティと高可用性を実現した、Apache Cassandra互換のマネージドデータベースサービス。

・クラウドHSM β版
HSM(Hardware Security Module)のリソースをクラウド上で提供するサービス。

・モニタリングスイート β版
システム監視を行うためのプラットフォーム。さくらのクラウドおよびその他のクラウド、オンプレミスなどの多様な環境を一元管理し、可視化できる。

・Workflows β版
さくらのクラウド上で、ワークフローを実行するためのプラットフォーム。ワークフローを用いて、反復実行するための特定操作をYAML(YAML Ain’t Markup Language)で定義できる。

・マイグレーションサービス(移行ツール)β版
VMware環境から「さくらのクラウド」へ効率的に移行するためのツール。

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