エリアLOVEWalker総編集長・玉置泰紀のまち散歩 第17回

いよいよ4月に開幕する大阪・関西万博の最大級パビリオン「未来の都市」を徹底リポート

文●玉置泰紀(一般社団法人メタ観光推進機構理事)

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 2025年4月13日に開幕する「2025年大阪・関西万博」(〜2025年10月13日)は3月10日、大阪・夢洲の会場で最大規模パビリオンのひとつ「未来の都市」の完成記念式典とメディア向けの内覧会を開催した。「未来の都市」パビリオンは、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会と12の協賛企業・団体が共同で出展する大規模な施設で、施設延床面積約4,800㎡(長さ約150m、幅約33m)、展示面積約3,300㎡に及ぶ。

 テーマは「幸せの都市へ」で、Society 5.0が目指す未来の都市像を体験できる15のアトラクションが特徴。外装は、1970年の大阪万博でアメリカ館の膜を作った太陽工業株式会社が開発した真っ白な「酸化チタン光触媒コーティングPVC」に覆われ、会場西側ウォーターフロントにあって海に面し、明石海峡大橋の夕日が楽しめる。70年万博当時は小学3年生だった筆者は当時、6回通った思い出が強く「太陽の塔ウォーカー」などを制作したが、今回の内覧会にも参加してきた。

 参加企業、団体の展示を徹底リポートするが、体験、没入型が多く、開幕したら、ぜひ、実際に訪れて欲しい。

*「2025年大阪・関西万博」公式サイト:https://www.expo2025.or.jp/

未来の都市パビリオンの外観。4枚目はパビリオン前の筆者

 太洋工業による外装は「酸化チタン光触媒コーティングPVC」が採用されており、これは白い2重膜「ダブルスキン」として世界初の試みになる。膜はセルフクリーニング機能を持ち、太陽光で汚れを分解し、空気浄化効果もある先進素材で、パビリオンの幻想的な外観を支えている。設計・施工には太陽工業が一部関与し、基本設計は電通やSD ASSOCIATESと共同で行い、施工を担当した。パビリオン下部からは夏季の暑さ対策でミストが放出され、夜は、このミストと折り紙のように山と谷が連続する白い膜自体が照明装置になり美しく映える。

夜間のパビリオンが美しい。提供:2025年日本国際博覧会協会

 また、外装の白い膜はモアレ模様になっていて、人を追いかけるように動き・変化する視覚的な縞模様、モアレ模様を外装にしたパビリオンは世界で初めてとなる。

 さらに、エントランスの外側にはモビリティ、防災、観光などへの活用が期待されるスマートポール(未来の電柱)が3本立てられている。関西電力送配電株式会社の展示で、太陽光や風力発電、AIカメラ、LEDパネルによる情報掲出などの実証実験を行う。

 展示は、テーマ展示「Super Time Lapse〜50億年 幸せの旅〜」、「幸せの都市へ。」をテーマにした3つの共通展示、「Society5.0と未来の都市」「交通・モビリティ」「環境・エネルギー」「ものづくり・まちづくり」「食と農」の5分野の参加各企業、団体の展示で構成されている。

 内覧会では、水素エネルギーで動くモビリティや、風力で水素を製造・貯蔵・運搬する次世代船「ウインドハンター」の模型などが公開され、来場者に未来の技術を体感させる工夫が凝らされている。また、ロボットや3D映像を活用した展示もあり、没入型の体験が出来る。さらに、メタバース上に「バーチャル未来の都市」を構築し、会場外からもアクセス可能な取り組みも進められている。

 完成記念式典には、2025年日本国際博覧会協会事務総長の石毛博行氏、同会場運営プロデューサーの石川勝氏、パビリオンのクリエィティブディレクターの古見修一氏(株式会社SD代表取締役)、未来の都市パビリオン館長の河本健一氏、協賛企業・団体の代表者ら18名が出席。

 石毛氏は「パビリオンには三つの魅力があると思っています。第一は、この万博 で最大級のパビリオンという点。第二は、日本を代表する企業、団体が新たな共創活動に チャレンジした点です。未来の都市を十二者が共同して作り上げること自体、万博のコンセプトである未来社会の実験場そのものであります。第三は、子供や学生が遊びながら学べる パビリオンという点です」と語り、最後に「パビリオンの前の広場は、夕方になると、明石海峡に沈む景色が大変綺麗です」とロケーションの良さを付け加えた。

*「未来の都市」公式サイト:https://www.expo2025-futurecity.jp/

テープカットの様子。左から2025年日本国際博覧会協会会場運営プロデューサーの石川勝氏、未来の都市パビリオン館長の河本健一氏、2025年日本国際博覧会協会事務総長の石毛博行氏、パビリオンのクリエィティブディレクターの古見修一氏(株式会社SD代表取締役)

テープカットの様子。参加者18名の全景

没入型や双方向、最新マシーン展示など「15のアトラクション」で未来体験をしよう

 パビリオン建築設計を担当した建築家の岡崎恭子氏は、パビリオン設計のコンセプトを以下のように語っている。

 「会場の中でも最大規模の全長150mのパビリオンです。その巨大な壁面は、折り紙のような凹凸と「モアレ」という不思議な模様で覆われています。これだけ大きくモアレが使われる建築は世界でも初めて!モアレは見る人によって〝現れたり動いたり追いかけてきたり”します。さらに都市の大気汚染の原因のひとつ、車の排出ガスを分解して空気を浄化する「光触媒メッシュ膜」という環境素材で作られています。そして夜になるとパビリオン全体が光り、色が次々に変化して、壮大なモアレが幻想的に浮かび上がります。実際に見て・歩いて・初めての模様を体験して、モアレの正体を探ってみてください。パビリオンのテーマである「Society 5.0の未来社会」のワクワクする出会いや夢、そして持続可能な未来に向けたメッセージも感じとっていただきたいです」

パビリオンの案内図

 今回の内覧会でチェックしてきたパビリオンの各アトラクションの中身を完全リポートする。

【Super Time Lapse ~40億年・幸せの旅~​ Society 5.0 の都市探訪】

 ​エントランスを入ったスタート部にあたるテーマ展示は、高さ5m、長さ92m、3層紗膜スクリーン✕2面の映像で囲まれた、時空を超える「カービングビジョン」を歩く。「Society 5.0って何だろう」をキーワードに、人類が誕生してから、社会が形成され、成熟し、Society 5.0の世界へ。過去から未来につながる壮大な物語を“幸せ”の観点から体感することになる。両側のスクリーンが重なるように世界がつながっていき、多くの情報が行きかうので、見るたびに違った印象を受けるだろう。

 担当クリエイターの演出家、齋藤桂一氏は「絵作りではそれぞれの時代の世界に入っていけるような体験にもこだわっています。Society 5.0に向かう人々の中に来場者自身が映り込み、映像の中のキャラクターと一緒に未来へと進んでいくイマーシブル体験も見どころです」と狙いを説明している。

テーマ展示のゾーンに入る前、エントランスを入ったたまりに掲げられた壁画。全体のコンセプトが示されている。

【Future Life Cube ~未来との対話~ 明日のくらしを覗いてみよう】​​

 歩くと突然3D空間が見える不思議な4つの「3D Cube」が並ぶ空間。 ここは、2035年のSociety 5.0社会の一角。 「こんなくらしに変わる」「移動が変わる」「医療が変わる」「エンタメやアートが変わる」Society 5.0な暮らし、移動、医療、エンターテイメントやアートが始まっていることを対話を通じて知り、どんな明日になるのかを想像してみよう。

 担当クリエイターのプロデューサー、高橋真氏は「約4mの高さのキューブでは、ある角度から見ると映像が飛び出してくるような立体視を活用した表現をしているので、その不思議な体験も見どころです。幸せの価値観は多様化しています、未来のテクノロジーや描く未来に対しても『すごい』や『怖い』など様々な受け取り方があると思います、ぜひその感情を起点に『自分にとって良い未来ってなんだろう』と考えるきっかけにしてほしいです」と語る。

【Mirai Theater】

 株式会社 日立製作所 / KDDI株式会社が提供するのは2つのアトラクション。 「未来は自分たちで変えられる」をコンセプトに、120名の参加者が2035年の未来をのぞき、課題解決に参加できるサイバー空間を訪れ、未来の都市を創るための解決策を学び、選択するインタラクティブな体験を提供する。来場者120人が一度に入場できる「Mirai Theater」と小さな子供も体を動かしながら楽しめる「Mirai Arcade」で構成される。 

 「未来は自分たちで変えられる」をコンセプトとした本展示では、未来の課題に対する解決策を来場者が自ら選択することを通して、未来の都市がどのように変わるのかシミュレーションにより体験できる。 来場者120人が一度に入場できるシアター形式の施設で、スマートデバイスを通して解決策を選択し、未来の都市を創るインタラクティブな体験ができる施設。サイバー空間と物理的(フィジカル)空間を高度なITシステムで連携させるサイバーフィジカルシステムを体感できる。

 来場者は、2035年の未来に住む子どもから、身近なテーマでのSOSを受け取り、ナビゲーターと未来の課題や選択肢について理解を深めながら、120人全員で考え、解決策を選択していく。サイバー空間でのシミュレーションを通して、解決策によって未来の都市がどのように変わるのか、体感できます。また、バーチャル空間との連動で、同様の体験をメタバース上に構築予定であり、会場外からも同じ体験ができるようになる。

【Mirai Arcade】

 現代社会の課題を来場者のアクションで解決し、明るい未来社会に変えていく体験ができるゲームです。大型タッチパネルを用いたゲームコーナー仕立てで、最大3人が協力しながら、画面に現れる課題に向けタッチパネル上の「ミライボール」を投げて未来を変える体験ができる。子供も全身を動かして楽しめる。現代社会には様々な課題が潜んでいるが、未来を変える力がつまった「ミライボール」を当てると、快適で活力に満ちた明るい未来社会に変えることができる。

【CITY WALKER ~ゆめを見た・いまを見た~​ Society 5.0 の都市探訪】

 「こんな明日になれば」をキーワードにSociety 5.0での、分野別の課題とその解決方法を知り考える空間。特殊なロボットの頭部に搭乗して「未来の都市」を散策。巨大になったり、小さくなったり、空を飛んだり、地下に潜ったり、4つのロボットヘッドで多様なクリエイターが演出する未来の産業/社会を仮想体験する。それぞれのヘッドがミニシアターのようになっている。

 統括演出の池田一真氏は「4つに分けた分野でそれぞれ、こんな未来がやってきたら楽しい!とワクワクしながら皆さんと一緒に夢を見る体験ができます。各分野を、個性の違う4人の映像クリエイターが独自の表現でそれぞれ魅力的な夢を描いています。自分自身、今回の制作を進めるにあたり、過去から変わらずある大切なものは未来にもしっかり繋いでいきたいと思うようになりました」と語る。

【ALICE(Accessible Linkages for Innovative and Comfortable Experiences)System】

 川崎重工グループは、人類には移動をすることで幸せを感じるDNAが存在すると言う。そんな誰もが持つ幸せになりたいという気持ち「移動本能」を解き放つモビリティを具現化する展示。パーソナルモビリティとマスモビリティを実物大で展示するが、今回体験してみた「ALICE System」は、世界中の誰もが快適に、世界中の誰もがキャビンを通じて快適に目的地まで移動できる未来の交通システムの事を言う。

 プランが決定すると、あなたの元へキャビン(ALICE Cabin)がお出迎え。 水素エネルギーで動く、車(ALICE Car)、電車(ALICE Rail)、船(ALICE Ship)、飛行機(ALICEAircraft)をキャビンが自動で乗り継ぎ、目的地まで快適な旅が出来る。

 システムの中心となるALICE Cabinには、ロボットアームを活用した「コンシェルジュ機能」やキャビン同士でコミュニケーションができる「リモートコミュニケーションシステム」などを備えていて、まるでリビングにいるかのような快適さ。キャビンの積載人数は4人。椅子を取り外すことで、車いすの利用者も安全・快適に利用可能だ。

【WIND VISION】

 株式会社商船三井。水素社会を見据えどのように社会インフラへ貢献していくかを表現し、来場者と共に考え、未来を共創するため、「船」や「海運」の新しい可能性を感じることが出来る展示を目指す。ウインドハンターが捉える無尽蔵の自然エネルギーである風とともに、暮らし・産業・エネルギー、社会変化の根底に流れる、船が生み出すムーブメントとしての風を感じることが出来る、記憶に残るインタラクティブな体験型の演出を目指す。

 多様なオリジナル体験型アトラクションである“wind vision attraction”は、 長さ約4m・高さ約3mのウインドハンター模型に来場者がうちわで風を送ると、シミュレーション航海が始まり、水素が製造、運搬、供給されるまでの様子を背面の大型スクリーンの映像で放映する。来場者の起こす風に連動し、模型の帆が拡縮、回転するだけでなく、風量によってエンディングシーンも変わるなど、模型と映像を連動させたゲーム感覚で遊びながら学べるアトラクション。また、体験に使用したオリジナルのうちわは来場記念のノベルティとして持ち帰る事が出来る。

 大型スクリーンで常時投影する5つの映像は、「水素社会を創る」「無限の風を活かす」「ものづくりを繋ぐ」「暮らしの価値を生む」「未来を動かす」のテーマからなり、船と社会や産業、人との関わりを表現、海運業をより身近に感じられるコンテンツになっている。それぞれのテーマに合わせて、アニメーション、実写、CGなどを使い分け、度々足を運びたくなる新しさとワクワク感を提供する。

 さらに、水素を生産するウインドハンターと、川崎重工業株式会社が展示する水素を燃料とする次世代モビリティが登場する「未来の水素サプライチェーン」をテーマとしたコラボ映像も投影する。両者の展示では、モビリティを中心として描くダイナミックな社会を、両者のスクリーンを合わせた長さ17mの迫力ある画面で体感出来る。

【株式会社 神戸製鋼所】

  “未来の豊かさ”を創造していくための礎となる、ものづくり。変化し、つながり、掛け合わせて進化するものづくりを、3つのゾーンで表現。3つのゾーンを巡ることで、ものづくりの未来・可能性を実感いただく、インパクト&イマジネーション訴求型展示。

【ミライの水中工事】

 青木あすなろ建設とコマツが共同出展する。河川や海などは絶えず「水中工事」が必要で、河川や海岸に堆積した土砂の整備をしなければ、水害が起こりやすい状態になる。「水中工事」は人知れず、人々の「いのちと暮らし」を守り続けているのだ。近い将来、この「水中工事」は水中施工ロボットが活躍する「ミライの水中工事」に進化する。危険な水域や深い海が現場でも、熟練技術を必要としない自動制御と遠隔操作によって誰もが安全に工事を進められる「ミライの水中工事」。その実現に青木あすなろ建設とコマツはチャレンジしている。

 安全・快適なオフィスから水中施工ロボットを遠隔操縦し誰もが活躍でき、防災や自然再生等、地球温暖化から人々の命や暮らしを守る「未来の水中工事」を大型スクリーン、実証機の巨大模型、3Dディスプレイによる水中の非日常感の体験演出等で紹介する。

【世界樹「In the world tree」】

 ブーステーマは「カナデビアが目指す、人と地球の『幸せな未来』。 それは、人の幸せが地球の幸せになり、人のエナジーが地球のエナジーになること。そんな幸せな未来を、カナデビアの技術で創っていくー」とし、人と地球のつながりを体現するベースとして「世界樹(World tree)」を設定し、「In the world tree」を出展コンセプトとした。 現在と未来、サイバー(仮想)とフィジカル(現実)、人と地球とテクノロジーという概念を融合させる象徴として、世界樹をブースの中心に配置している。

 展示エリアの中央、世界樹の幹には、4つのミラーサイネージによる体験装置(E-motion device)が設置される。 来場者は、この体験装置を通じ、IoTやAIと資源循環・脱炭素技術が融合したSociety 5.0の社会およびカナデビアのビジョンを自らの体を動かして楽しみながら感じることが出来る。

【地球と人にやさしい、未来の“食と農業”の研究所 ~Kubota Germination Lab~】

 株式会社クボタの展示のテーマは、人類と共に進化し、いのちをつないできた農業。未来に向け、地球にやさしく、世界中に幸せな食を届けることが求められている。「未来の種は、いまにある。」 と言う考えで、Society 5.0における「プラネタリーコンシャスな食と農業」が実現した未来を一緒に考えていく研究所になっている。人類と共に進化し、いのちをつないできた「食と農業」の未来に思いをはせ、 気づきや新しい考えが「芽生え(Germination)」る場所をめざす。

 会場には、未来の「汎用プラットフォームロボット(Versatile Platform Robot)」のコンセプトモデル 「Type:V」と「Type:S」が展示される。Type:Vは世界初公開。コンセプトは、農業や様々なフィールドにおいて求められる各種作業を完全無人で実現する未来のプラットフォームロボット。多様なアイテムを駆使し、データに基づく精密な農作業や、いまだ多く残る手作業、さらには土木・建設作業までを完全無人で行う。

 会場は、全幅20m超の天幕スクリーンと巨大LEDモニターが一体となり、未来の「食と農業」が目の前に広がる。完全無人で自律的に作業を行う農業機械と高度なデータプラットフォームにより、多様で多彩な食へのニーズと持続可能なフードシステムが両立した社会を体感できる。

 展示エリアの中央では、「食と農業」をテーマにしたシミュレーションゲームに参加し、持続可能なフードシステムを支える、未来の農家を疑似体験することも可能。ゲームのプレイヤー以外の来場者も一緒に楽しめる演出を予定している。万博開催前および開催期間中を通して、Society5.0を担う若者を中心に、未来の「食と農業」を考え、新たなアイデアを協創するイベントをリアル/オンラインで実施していく予定だ。

 会場では、北尾裕一社長も会見に臨み、「食と農」のテーマを担うクボタが、無人自動運転の農業機械をはじめとした生産イノベーションや、生産者だけでなく、生活者視点に立ったデジタルソリューションで、豊かで安定的な「食と農」の実現を提案していくという展示の狙いを説明した。

【CyclusNiterrium –Niterraの循環型社会実験場– 】

 展示テーマは、「水」と「空気」のチカラで、「地球の未来を輝かせる」。日本特殊陶業の提案する輝く未来への取組みは、「自律可搬型循環技術」で、装置自ら判断し、何処へでも、誰へでも、必要な時に持続可能な資源・エネルギーを届けることができる未来社会を目指している。

 展示会場では、ナビゲーターが水と空気の循環「CyclusNiterrium(サイクラスニテリウム)」を紹介する。 また、超音波発生器を搭載した最新の空中感覚装置を通して、循環技術を宿したキャラクター「ニテオン」たちと触れ合うことができる。そして、ニテオンたちが活躍する未来を描くバーチャル会場へと招待していく。

 ニテオンは、地球をより輝かせるために作られた、日本特殊陶業の循環技術を宿したオリジナルキャラクター。たとえばスイスイは水を分解して、グリーン水素を作り出す。ほかにもいろんな技術を宿したニテオンが登場する。

【株式会社 IHI】

「不思議な空飛ぶキューブ」に乗って、ドキドキの没入型映像を体験。海の中から宇宙、そしてミクロの世界を駆け抜ける大迫力の映像で、未来への旅を楽しみながら、IHIの描く未来を共に体感出来る。地球と生命の源である水の循環と、これからの豊かさの源となるクリーンエネルギーの循環が続く未来が描かれる。

【CP コンクリート コンソーシアム CPコンクリートコンソーシアム】

 製造時から建設後もCO 2を吸収し続ける次世代コンクリートを開発中。来場者はエアシップで、温暖化の危機を乗り越えた未来とそうではない未来を滑空し、地球を救う鍵は“CPコンクリート”であることを体感出来る。パビリオンの途中の回廊、コリドーには、このコンクリートを使ったベンチが置かれている。

【関西電力送配電株式会社】

 地域社会の課題解決に資するプラットフォームとしてエントランスの外にスマートポールを展示するほか、パビリオン内では、来場者自身の顔写真からアバターを生成し、スマートポールが提供する未来の暮らしや街づくりをAR(拡張現実)を通して体験できるブースを展開している。 AR技術で目の前に現れる 防災の島、モビリティの島、観光の島の3つの島を覗いて、スマートポールと生活する未来を体験出来る。 来場者には、ここでしか手に入らない限定グッズもプレゼントされる。

リアルなパビリオンは、バーチャルプラットフォーム上では『バーチャル未来の都市』を参画企業との共創でオープンするぞ

 大阪・関西万博の会期中(4月13日公開予定)、KDDIはメタバース上に「バーチャル未来の都市」を提供する。未来の都市のテーマ「幸せの都市へ」に基づき、KDDIと「未来の都市」パビリオンの協賛9者が共創し、Society 5.0が目指す人間中心の都市空間を構築した。3月10日の内覧会では、株式会社 日立製作所 / KDDI株式会社のブース「Mirai Theater」で会見が行われた。

 アバターを介して社会課題を解決した未来の姿や未来を支える技術に触れるなど、バーチャルならではの独自体験が可能だ。 フィールドは空想地図作家の今和泉隆行氏が監修。2030年以降のさまざまな未来の都市機能や価値観を反映した空間として設計した。現実の世界の延長線上としており、空間で起き得る課題に対する解決策を現実世界に持ち帰り、より良い未来の選択に役立ててもらうことを目指している。

 今和泉氏は、狙いについて、「『バーチャル未来の都市』の地図構想にあたっては、観光地でも実験都市でもない、全国どこにでもありそうな『リアルな大都市と地方都市生活圏』の再現を試みました。『バーチャル未来の都市』を見渡すと、少し先の未来の日常が、リアリティをもって見えてくるかもしれません。夢物語ではなく、未来の日常を想像できるのが『バーチャル未来の都市』の魅力です。未来の都市にはインパクトある初めて見る意外な光景もあれば、現代の感覚でもすんなり受け入れられるものもあるかと思います。『バーチャル未来の都市』で、そんな未来の日常を一足先に体験してみてください」と語っている。

*「バーチャル未来の都市」公式サイト:https://virtual-miraicity.kddi.com/

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