PCケースは「North Chalk White」の「ZEFT R59CE」の性能をチェック
「モンハンワイルズ」フルHDじゃ物足りない! ならこのRyzen&RadeonゲーミングPCが丁度いい
2025年03月17日 11時00分更新
Ryzen 7 9800X3DとRadeon RX 7800 XTを組み合わせたパソコンショップSEVENのゲーミングパソコン「ZEFT R59CE」は、ゲームに特化した仕様を誇るリーズナブルな1台だ。では、実際にゲームでどの程度のパフォーマンスを発揮するのだろうか。とくに、「モンスターハンターワイルズ」が快適に遊べるかどうかは気になるところだ。
そこで今回は、モンハンワイルズのベンチマークをはじめとした各種ゲームタイトルやベンチマークで、ZEFT R59CEの性能をチェックしていこう。
なお、試用機はマザーボードにASRockの「B650M PG Riptide WiFi」が採用されていたが、現在は採用が終了しており、「B850M Pro-A WiFi」へ変更になっている。
ZEFT R59CE
https://pc-seven.co.jp/spc/26841.html
価格(税別):32万8800円、価格(税込):36万1680円
ZEFT R59CEの主なスペック | |
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CPU | Ryzen 7 9800X3D(4.7GHz~最大5.2GHz)、8コア/16スレッド、L3キャッシュ96MB |
CPUクーラー | CoolerMaster「240L Core ARGB」 |
グラフィックス | Radeon RX 7800XT 16GB |
メモリー | Micron DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
ストレージ | 1TB M.2 SSD(Western Digital「SN770」、PCIe 4.0) |
マザーボード | ASRock「B650M PG Riptide WiFi」(販売モデルは「B850M Pro-A WiFi」) |
光学式ドライブ | 外付けUSB DVDマルチ ブラック |
通信規格 | 有線LAN(2.5GBASE-T)、Wi-Fi 6E、Bluetooth+High Speed Class 2 |
PCケース | Fractal Design「North Chalk White」 |
電源ユニット | 定格出力750W、80PLUS Gold認証 |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」はWQHDまで快適
4Kではもう少し、グラフィック設定変えればいけそう
まずは「3DMark」(Version 2.31.8372)の結果から見ていこう。ZEFT R59CEは、「Fire Strike」で良好なパフォーマンスを発揮し、テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでも1万を超える高い結果を残している。
DirectX 12のテストとなる「Time Spy」でも、ZEFT R59CEはTime Spy Extremeで1万に迫る勢いを見せており、3D描画性能は期待できそうだ。もう1つのDirectX 12テスト「Speed Way」は、さすがにスコアーが落ち込むものの、それでも4000近い結果は十分評価できる。
では実際のゲームではどうなのか。「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」の結果を早速チェックしよう。ここでは、「ウルトラ」プリセットを適用してベンチマークを実行しているが、ZEFT R59CEは2560×1440ドット以下の解像度であれば、スコアーは2万を軽くオーバーし、最高評価となる「非常に快適にプレイできます」となった。
3840×2160ドットでは、スコアーは若干落ちるものの、それに次ぐ「快適にプレイできます」と評価されており、モンスターハンターワイルズのプレーに支障はなさそうだ。
続いて「Apex Legends」では、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえでゲームをプレーし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。Apex Legendsはゲームの仕様上、フレームレートの上限は300fpsとなっている。
ZEFT R59CEは、1920×1080ドットでその300fps付近に張り付くパフォーマンスを見せており、1フレームでも多く描画させて有利に立ち回りたいというコアなゲーマーの需要にも応えることができる性能を備えている。また、3840×2160ドットでも、ZEFT R59CEは最小フレームレートが130fpsを上回っている点は立派。Apex Legendsは、かなり快適に遊べるといっていい。
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」では、「最高品質」に指定して実行。なお、スクウェア・エニックスが示す本ベンチマークの指標は、スコアー1万5000以上と最高評価とされているが、ZEFT R59CEは2560×1440ドット以下の解像度で、それを満たす結果を示している。
さすがに3840×2160ドットになると、スコアーは大きく落ち込んでしまっているが、2560×1440ドットまでの解像度ならファイナルファンタジーXIVは満足なプレーができそうだ。
では、ゲーム以外のパフォーマンスも見ておこう。そこで、システム全体のパフォーマンスを推し量れる「PCMark 10」(Version 2.2.2704)だが、今回は無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。
結果は、ZEFT R59CEは総合スコアーが1万を超えており、かなり優秀。スコアーの詳細を見てみると、Digital Content Creationが2万弱ともっとも高い。Digital Content Creationは、フォトレタッチや動画編集といったコンテンツ制作のパフォーマンスを知るテストだが、ZEFT R59CEはこういった用途でも強みを発揮するといっていい。
また、基本性能を見るEssentialsで1万3000台、オフィスアプリケーションの性能を見るProductivityで1万1000超えと、どちらも良好な結果を残しており、ZEFT R59CEはゲーム以外の用途でも活躍することが間違いなさそうだ。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.6)で、ストレージのパフォーマンスを確認しておきたい。試用機に採用されていたSSDはWestern Digital製SN770シリーズの1TBモデルだが、シーケンシャルアクセスの公称転送速度は、リードが最大5160MB/s、ライトが4900MB/sとなっている。
CrystalDiskMarkのSEQ1M Q8T1の結果を見ると、それに近い数値が得られており、ZEFT R59CEのストレージ性能は申し分ない内容だ。実際にゲームをプレーしてみても、ゲームの起動やデータのロードでストレスを感じる場面はまったくなかった。
WQHD以下の解像度でのプレー向き
さまざまな場面で活躍する1台
以上のテスト結果を踏まえると、ZEFT R59CEは2560×1440ドット以下の解像度であれば、多くのゲームが快適にプレーできそうだ。3840×2160ドットはさすがに力不足が露呈する場面もあるが、そこまでの解像度を求めないのであれば、このZEFT R59CEは魅力的なゲーミングパソコンだといっていい。
また、ゲーミング以外の性能も十分高く、この1台があればさまざまな場面で活躍してくれるだろう。価格は基本構成で36万1680円だが、このテスト結果を見れば、十分お買い得感は高い。
