オーディオブックおよび音声コンテンツ制作・配信サービスであるAmazon オーディブル(以下、Audible)は3月10日、黒柳徹子さんの声と最新の音声合成技術を融合したデジタルナレーションを採用したオーディオブック『続 窓ぎわのトットちゃん』の配信を開始した。
トットちゃんの続編がデジタル技術で蘇る
『続 窓ぎわのトットちゃん』は、国内で800万部、全世界で2600万部を突破したベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』の42年ぶりとなる待望の続編だ。前作『窓ぎわのトットちゃん』では黒柳徹子さん本人が全編を朗読したが、本作では第1章のみ本人が朗読し、第2章以降は著者自身の依頼と監修のもと、黒柳さんの声をもとにした音声合成技術によるデジタルナレーションが採用されている。Audibleとして、著名人の声をもとにしたデジタルナレーションを日本語オーディオブックに用いるのは今回が初めての試みとなる。
本作は、東京大空襲後にひとり青森へ向かう夜行列車でトットちゃんが直面する試練や、疎開先で友達作りに奮闘するエピソード、青春時代やNHK専属女優時代に救われた一言など、トットちゃんこと黒柳さん自身の戦時中から青春期にかけての体験が描かれている。最先端技術と融合した新たなオーディオブック体験として注目される。
黒柳徹子さんは、「このような高度で巧妙な技術を自分の時代に体験できるとは思いもしなかった」とコメントしている。









