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一人暮らしに適した洗濯機の条件は? どうしてもドラム洗いがいい人に向けたパナソニックの洗濯機

2025年02月25日 17時00分更新

文● 近藤克己/週刊アスキー 編集●ASCII

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ヒーター乾燥なので電気代はかかる

 一つ注意したいのが、多くのコンパクトドラム同様、SDシリーズもヒーター乾燥方式を採用していること。上位モデルが搭載するヒートポンプ乾燥に比べて、ヒーター乾燥は乾燥運転の電気代が高く、乾燥時間も長い。また、高温乾燥のため衣類が傷んだり縮むことがある。

 SDシリーズは室温プラス15℃の低温ながら、毎分約26立方メートルの大風量をドラム内に吹き付けることで、布傷みを抑えながらシワも抑制する「低温風パワフル乾燥」機能を搭載した。

 ただ、やはり電気代と運転時間はヒートポンプよりかかる。1回当りの洗濯~乾燥(定格)にかかる電気代は約62円(電気料金目安単価31円/kWh)とヒートポンプ式の2倍以上(同社フラグシップモデルLK129Dは約28円)、運転時間(目安)は195分と2倍近く(同98分)かかる。

 最後に、SDシリーズがこだわった性能の一つが低振動性・静音性だ。一般的にコンパクトドラムは、本体上方にかなり重量のある重りを搭載し、上からグッと押さえつけて振動を抑える仕組みが多いが、この場合、一度揺れが始まってしまうと本体がよれて揺れが止まらないこともある。

 SDシリーズでは、ドラムを上から吊るスプリング、下から支える制振ダンパー、ドラム前面に設置した流体バランサー、そして3D見張りセンサーの4つの機構により揺れを低減している。振動が抑えられる結果、運転音もかなり抑えられるので夜間の洗濯にも対応できる。

室温プラス約15℃の低温風+大風量でシワを抑えて乾燥。ドラム周りに複数の振動抑制機構も搭載

 一人暮らしや共働きにこそドラム式洗濯乾燥機が必要ではないだろうか。平日の日中は仕事や学校に行き、家に帰ってくるのは夜遅く。休日にはショッピングやレジャー等で外出したい。洗濯をしている時間がない。そのため、平日の帰宅後に洗濯し、朝起きたら乾燥まで終わっているというのが理想だろう。毎日乾燥まですると電気代がかさんでしまうが、いざという時に乾燥まで自動で終えられるドラム式洗濯乾燥機は新生活の強い味方になりそうだ。

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