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売上が増えても、業務量は増えない夢の世界がやってくる? 『受注AIエージェント』による受注業務の完全自動化を目指す実証実験

2025年02月17日 09時00分更新

文● ASCII

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 ユーザックシステムは2月13日、マツヤとともにホテル購買システム「IPORTER(アイポーター)」を経由した一連の受注業務について「受注AIエージェント」による完全自動化を目指す実証実験を結果を発表した。

 マツヤは、主にフランス料理・イタリア料理・スペイン料理で使用する業務用食材を四大都市圏にある大手ホテル・レストラン・ウエディングを中心に全国およそ6000件の顧客に対して納める食品卸売業。

 IPORTERはホテル専用のインターネット購買サイトで、納品業者への発注業務のため多くのホテルが利用している。マツヤも得意先にホテルが多く、IPORTERを利用して受注業務を行っている。

 受注業務では印刷した発注伝票に記載した商品コードや商品名を基幹システムに入力するが、商品コードや商品名は得意先が独自に登録したものなので、入力時に自社の商品コードに変換する必要がある。マツヤでは、コード変換のために過去の取引明細を参照しており、商品コードを自社用に変換し販売管理システムに入力する作業は営業担当者が行っていたことから作業が営業効率を阻害する一因となっていたという。

 受注AIエージェントは、得意先ごとに処理のルールや人の判断を要するなどの理由から、RPAのみでは自動化が困難だった非定型の受注業務を生成AIとRPA「Autoジョブ名人」との連携によって完全自動化を目指す新しいソリューション。

 今回の実証実験は、IPORTER経由で受注している得意先のうち3社について、これまでの取引データを受注AIエージェントに学習・蓄積させたうえ、新たに類似の取引が発生した場合は自動処理を行うことを目的としている。

 実証実験の結果、「注文書情報の取得精度」の自動化精度は93.03%と100%にはおよばなかったものの、「基幹システム取込みレイアウト出力」や「自社商品コードへの変換」では100%という結果が得られた。また、対応パターンを事前に登録することでOCRの読み取り結果を受注AIエージェントが再補完し、基幹システムとの連携ではさらなる高結果が得られることを確認したという。

 IPORTERからの受注データ取得から基幹システムへの連携まで93.0%以上での自動化に成功し、マツヤからも受注AIエージェントの導入を本格検討するに値する結果であると評価されたという。
 
 ユーザックシステムでは、IPORTERを利用中の企業に対して受注業務の完全自動化を実現する受注AIエージェントの提案活動を強化するとしている。

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