MSIの次世代「Prestige 16 AI Evo」をレビュー
Arc 140Tを内蔵するCore Ultra 9 285H搭載ノートPCの性能を検証、モンハンワイルズ・FF14・スト6は遊べるの?
2025年02月10日 23時00分更新
Cinebench 2024と3DMarkで地力をチェック
なお、今回の検証は試用機材が英語設定だったので、そのまま実施しております。その都合上、Windowsの電源設定は「Balanced」と「Best Performace」の2種類で測定。また、「Best Performace」の時は、MSIの独自ソフト上で「Extreme Performance」に設定。PBP(PL1)がデフォルトの「Balanced」だと45Wですが、55Wにアップするそうな。
また、ドライバーはレビュー用に配布された「101.6460_101.6259」(iGPU用)と、「32.0.100.3159」(NPU用)を使用しております。ではまずは、定番の「Cinebench 2024」からご覧いただきましょう!
スコアーを算出する前に10分間のウォームアップを行うと、Multi Coreの最高点は887pts。ウォームアップなしなら951ptsまで伸びました。「HWiNFO64 Pro」で見てみると、Multi Coreテスト時は速攻でThermal Throttlingに突入。
とはいえ、その後PL1動作に移行すると、CPUパッケージ温度は80度台前半で推移しておりました。ウォームアップなしだと、PL2動作でレンダリングする時間が長くなるため、スコアーが上がったのでしょう。
Single Coreの性能はほぼ変わりませんでしたが、127ptsというスコアーはデスクトップPC向けの「Core i9-13900K」に匹敵。対Ryzen 5 7600Xなら、Multi Coreでも上の性能と驚きました。
ちなみに、総合性能も「PCMark 10」で測ってみました。
こちらは電源設定の変更で全体的にスコアーが大幅アップ。「Balanced」設定でも内蔵ファンはそこそこ回ります。であるならば、馬力が必要な作業の時は、最初から割り切って電力設定を変更したほうがいいかもしれませんね。
続いては3D描画性能。こちらもド定番の3DMarkの結果から。こちらは見づらいので、左軸はテスト名にしました。
さすがにdGPUに比べると、かなり控えめ。デスクトップPC向けのArc B570比で、Fire Strikeのスコアーは3分の1以下です。では、iGPUという土俵ではいかほどか?
iGPUが強いCPUと言えば、AMDのRyzen 8000Gシリーズ。過去記事を参考にすると、Ryzen 7 8700GのスコアーはFire Stikeが8210、Night Raidが32367、Time Spyが3601、Solar Bayが12331と、いずれも上回りました。
ノートPC向けのCore Ultra 9 285Hが、デスクトップPC向けのRyzen 7 8700Gを超えるという結果は、結構驚きますよね。なお、電源設定を変えてもほとんどスコアーに変化はありませんでした。


















